第三百五十二章・最後の女犯三羽烏のところへ!!
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第三百五十二章・最後の女犯三羽烏のところへ!!
クラ・ナーアの残り二つの収容所を徹底的に破壊した後、俺たちはクラ・ナーアの最後の女犯三羽烏、カピーナ・ティルユークのところへ行って、失脚させることにした。
こいつはクラ・ナーアの北東にアジトを構えているらしい。
「だけど‥‥‥」
俺は馬車に乗っているアビゲイルを見た。
「どうしてこいつまで連れて行くんだ?」
アビゲイルは頬を膨らませた。
「こっちが訊きたいのだ!アビーはお前たちの仲間じゃないぞ!」
いちいちうるさい。
「ルルチェ」
「何?」
「こいつまで連れて行くことは無かっただろうに」
「仕方ないでしょ。置いて行くわけにもいかないし」
「まぁ、そうだが‥‥‥」
「戦いには巻き込めないぞ」
アビゲイルはフンと言った。
「アビーは戦えないからな!」
「知ってるよ。ただの人間だろ?」
「そうなのだ。気をつけて扱え、冒険者たちよ」
「偉そうだなぁ、このロリ」
「ロリってどういう意味なのだ?」
「いや、何でも。ロリ」
「意味は分からないが、気に障るのだ!」
「冗談だよ、アビゲイル」
「アビーは暇じゃないのだぞ?州知事のお世話もしなくちゃいけないし」
「もう忠誠心は無いだろ」
「ム‥‥‥」
「お前を見捨てた奴だからな」
「そ、それでも州知事は偉大な方だったのだ」
「過去形か」
「う、うるさいのだ。早くカピーナ・ティルユークのところへ行くのだ!」
「そのカピーナ・ティルユークとは、どういう女なんだ?」
「武器商人と言ったら分かるだろう?」
「武器商人‥‥‥」
「あ、ビビったか?そうなのだ。危険な女なのだ」
「ビビっていない。正体が知りたいだけだ」
「だから、武器商人‥‥‥」
「それだけか?」
「カピーナ・ティルユークはクレアスフィアも一個持ってるのだ」
「ほう、じゃあ、女犯三羽烏は、一人に一つクレアスフィアを持っていたということか」
「お前たち、メデゥーサからクレアスフィアはもらったのか?」
「え、ああ!」
俺はメデゥーサのことを思い出していた。
「ならば、カピーナ・ティルユークを除いては、残りの四つは、四大超級モンスターが一つずつ持っているのだ」
「四大超級モンスター?前にルルチェが言っていた、勇者たちが倒し損なったというアレか」
「そうなのだ。あいつらに掛かれば、お前たちは生きて戻れないかもなのだ」
「そういう情報をありがとよ。でも、俺たちのレベルはもう、かなり高いぞ?」
「強敵なのだぞ?」
「負けねーよ!」
「なら、勝手に死ねばいいのだ。アビーには関係ないことなのだ」
四大超級モンスターが、残りのクレアスフィアを持ってるってか。
腕が鳴るぜ!
俺は今、誰にも負けない気がしていた。
まずはカピーナ・ティルユークだ!
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