表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
349/479

第三百四十八章・調査

戦争映画を3作、ツタヤでレンタルしてきました。時間があったら観よう。

第三百四十八章・調査



 収容所はコンテナのような鉄の大きな籠がたくさんあり、沼地のようなぬかるみをスコップで掘る人たちがたくさんいた。


 何の作業だよ?


山の上からそれが見えた。

見張りの軍人たちがチラホラといる。

「敵は100人くらいか?」

 俺は収容所を見ながら言う。

 ルルチェとアビゲイルが俺と一緒にいた。

「確かに100人くらいよ。どうする?」

 ルルチェが問い返してきた。

「100人くらいなら何とかなるな。相手は軍人たちだけど、人間だからな。モンスターじゃない」

「悪い人間よ」

「まぁ、それで飯食ってるんだろうな」

「収容所で働かされている人たちは、用済みになれば殺される」

「だな!一刻も早く助け出さないとな」


 アビゲイルが収容所を見て、唖然とする。

「こ、これが収容所なのか?知ってはいたものの、全貌を見るのは初めてなのだ!」

「お前、イーゼルを収容所送りにしたと、嘘ついただろ?」

「収容所があることは知ってるし、場所も地図で知っていたのだが、中を見るのは初めてなのだ」

「じゃあ、これをどう思う?」

「人間のすることじゃないのだ!」

「そう思うだろ?」

「こんなの嘘のようだ。働かされている人たちは悲惨なのだ。人権を無視されているのだ!」

「ま、これが収容所の実態なんだよ」

 アビゲイルは、膝をついた。

「頼むのだ。あの人たちを助けるのだ。それを実行するのだ。アビーにはその力は無いから、冒険者の力で収容所をぶっ潰して欲しいのだ」

「分かってるよ。だから来たんだ」

「でも、どうして力を貸してくれるんだ?」

「え?」

「何の得があって、収容所をぶっ潰してくれるというのか?」

「理由は、助けを求める人がいる。それだけだ」

「そ、それだけで動くのか?」

「それが冒険者ってもんだ」

「そ、そうか。アビーはいろいろ誤解していたようだ」

「そうか?」

「この世界のダニどもを根こそぎ潰してくれる人たちなのだな!」

「言い方!」

「それじゃあ、頼むのだ」

「ああ。ここで待っていろ。俺たちは行く!」

「無事でな!アビーは祈ってるぞ。祈りはタダなのだ」

「はいはい」

 俺とルルチェは山を下りて行った。



読者の皆様に感謝です!!ご感想やレビューも待っています!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ