第三百四十二章・山里での数日間
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第三百四十二章・山里での数日間
山里の村では、朝から夜まで畑仕事に勤しんでいた。日本人か!
こんなに一日働かなくてもいいのに。
働き過ぎはよくない。
それも日本人だった俺が言うが、日本人たちは働き者ばかりだから、それに近いこの人たちは好きなだけ働けばいい。けど、無理はするなよ。
日本人で言うと、日本人ってのは働き過ぎというより無理をする輩なのだ。無理をするから過労でやられるんだ。それを分かっていない。
まぁ、ブラックなところは認めるが‥‥‥。
ここはのどかな山里だ。
一日中、霊的なものを感じる。
ここのところ、戦い続きだったからな。
癒されるのもオツなものだ。
森の中に温泉も湧いている。
男が入る番が来ると、俺は温泉を満喫した。
ババンババンバンバン♪って、俺はオッサンか!
この山里で、俺たちは疲れを癒していった。
極楽極楽だ。
二日後、クラ・ナーア・ウ・リダからのお達しで、王都へ来いとの呼び出しがかかった。
書簡は俺たち一行への物だった。
「相手から呼び出しとはどうなってるんだ?」
俺はこれを罠と取るか、呼びかけと取るか、考えていた。
「相手も抜け目ない。どうする?」
俺はルルチェに相談した。
「行くべきよ」
そう言うルルチェ。
さすがに肝が据わっている。
「なら、レジスタンスたちは同行させるわけにはいかないな」
「そうね。会合の場にぞろぞろと武装した人たちがやって来たら、相手も警戒するしね」
「ここは冒険者である俺たちの出番が来たということか」
俺はやる気に満ちていた。
「必ず失脚させてやる、クラ・ナーア・ウ・リダ!」
戦争は避けたい。これはアンジェリカ・プラットが言っていたことでもある。
でも、避けられないこともある。
聖なる剣を俺に使わせるなよ、クラ・ナーア・ウ・リダ!
山里での静かな生活を送った俺たちは、翌日出発することにした。
読んでくれる皆さんに感謝です!!