第三百三十八章・奪回!!
今日は暖かい日ですね。ピクニックにでも出かけたい気分ですが、今日は仕事入れてます。残念!!
第三百三十八章・奪回!!
俺たちはアンジェリカ・プラットを確保した。
「さぁ言え!イーゼルはどこだ?」
「収容所だ」
「それは嘘と分かっているんだ。本当のことを言え!」
「わ、分かった。あの魔女なら、この王都の遊郭に売った」
「な、何だと?」
遊郭って、売春宿かよ?
「この女、どこまでも俺たちを‥‥‥」
「さっき連れて行ったんだ。これは本当だ。もう着いた頃なんじゃないか?頼む、信じてくれ!」
その時、裏通りのさらに奥で、建物の爆発が起こった。
「何だ?」
爆発は何度も起こった。
「あの爆発は‥‥‥」
俺はアンジェリカ・プラットをコマドリとルルチェに任せて、爆発があったところへ急いだ。
崩れ落ちる建物。
あれは遊郭じゃないのか?
炎の中から歩いて出てきたのは、まぎれもなくイーゼルだった。
なるほどな。
イーゼルのさるぐつわを取った奴がいたんだな。それでミサイルの魔法を詠唱出来て、建物ごと破壊したってワケだ。
イーゼルを甘く見た連中の誤算だったわけだ。
ざまーみやがれ!!
「イーゼル!」
「リューイチ‥‥‥」
俺に気が付くイーゼル。
そのまま俺に抱きついてきた。
俺もまんざらじゃないので、イーゼルの体に手を回す俺。
ちょっとスケベ根性丸出しだが、イーゼルが無事で良かったと思って安心した。
「もう二度と離さない!」
トレンディードラマ臭いセリフを吐く俺。
「リューイチ、わたし怖かったです」
「うんうん、そうな」
でも、遊郭をぶっ壊したのはイーゼル本人だ。
俺たちはあちこちを行ったり来たりしていただけだ。
どっちが怖いんだろうな?
「イーゼル、コマドリたちが待ってる。行こう」
「はい!」
ようやくイーゼルは、俺から離れた。
目には涙が潤んでいた。
「よしよし」
俺はイーゼルの顔を撫でた。
これで一件落着ってワケだ。
一息つく俺だった。
読者の皆様には感謝しかないです!!