表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
337/479

第三百三十六章・地下通路は臭い!!

読者の皆様に感謝です!!

第三百三十六章・地下通路は臭い!!



 俺たちがア・レーアに着いたのは、翌日になってからだった。

「待ってろよ、アンジェリカ・プラット!」

 って、これ何度目だ?

 

 俺とコマドリとルルチェの三人は、アビゲイルに案内され、議事堂へと入っていった。


「アンジェリカ・プラット州知事への客人だ。通すのだ」

 役人に事情を話すと、アビゲイルは門前払いを食らってしまった。

「ど、どうしてなのだ?アビーだぞ?州知事の右腕的な存在なのだぞ?」

 役人は手でシッシッと追い払った。

「あなたはもう、アンジェリカ・プラット州知事の右腕ではありません。お帰りください」

「な、何でだ?」

「州知事は、あなたを失脚させたのです」

「そんな!」

「もう名簿にも、あなたの名は載っておりません。お引き取りを」

「そんな話があるか?アビーはこれまで政治に一生懸命に関わって来たのだ。門前払いを食らうなど、あり得ないのだ!」

「ダメなものはダメなのです。お帰りを!」


 アビゲイルはトボトボと、俺たちの前に来た。

「申し訳ないのだ。アビーは州知事から切り捨てられたのだ。ここへは入れない」

「まぁ、見てたから分かるよ」

「裏切られたのだ。これでアビーは路頭に迷うことになる」

「そんなにしょげるなよ。それで?」

「中には入れなくなったのだ」

 俺たちは、イーゼルに会える最後の壁を越えられなかった。

「さて、どうする?」

 俺は仲間に訊いた。

「正面突破で、中に入るか?」

 コマドリの物騒な意見。

「他に方法は無いのかしら?」

 ルルチェも考え込む。


 その時、アビゲイルが思い付いたように、手をポンと叩く。

「そうだった、隠し通路があるんだった」

「隠し通路?」

「下水から議事堂内へ入る抜け道なのだ。特別にアビーは州知事に教えてもらってたんだ」

「確かなのか?」

「もちろんなのだ!」

「隠し通路か‥‥‥」

「行くか?アビーが案内するぞ!」

「それなら、お前を信じてついて行くよ」

「よし、来い!アビーも州知事のお考えに腹が立ったのだ」


 俺たちは、議事堂の裏手にある下水管へと繋がるマンホールのふたを開けて、真っ暗な下水の通路に降り立った。


 下水管の中は、一言で言うと、臭い!

 だが、やむを得まい。


 俺たちはアビーの案内で、議事堂の真下に着いた。

 ハシゴがある。

「ここを登るのか?」

「そうなのだ。この上が議事堂の一階の廊下に続いている。


 ここから突入ってことか?


 それもまぁ、仕方がない。イーゼルを助けだすためだ。



ご感想やレビューもたくさん待っています!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ