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第三百二十八章・総取り

いろいろと評価され始めてきたことに感謝です!!

第三百二十八章・総取り



「くそっ!こんなはずは‥‥‥」

 アンジェリカ・プラットは、自分の敗北を認められないでいた。


 でも、俺が勝ったのだ。


「じゃあ、これで俺の総取りってことでいいか?」

「くっ‥‥‥」


「そっちが言い出したことだろ?」

「何を望む?」

「イーゼルを返せ」

「あの魔女なら、今ここにはいない。クラ・ナーアの強制収容所に送った」

「え、な、何だと?」

「ア・レーアにはもういない」

「冗談だろ?」

「嘘じゃない。クラ・ナーアにいる」

「こいつ、どこまでもどこまでも‥‥‥」


 俺は怒りに燃えた。


 俺とアンジェリカ・プラットのタイマンを見届けたルルチェとコマドリが、俺に寄っていく。

「リューイチ、今は堪えて!併合の件を終わらせてからよ」

「そうだぞ、リューイチ。イーゼルを助けるための情報も訊き出さねば!」

 俺の両肩を掴むルルチェとコマドリ。


「わ、分かったよ」

 

 どうどうと気持ちを落ち着かせるように、諭された。

 俺は暴れ馬か!


「さて、それじゃあ、併合はやめるという念書を書いてもらおうか。血印入りでな」

 俺は気持ちを押さえて、アンジェリカ・プラットに指示を出す。


「わ、分かった。言う通りにする」

 アンジェリカ・プラットは、自分が負けたことが信じられないようだった。

「そういえば、俺の剣がダメになっちゃったな。あんたの使ってた聖なる剣だっけ?これを俺はもらおうか」

「そ、それは伝説の戦士から譲り受けた大切な剣だ!」

「勝った方の総取りだろ?剣はもらった」

「貴様!」


 俺は聖なる剣を拾うと、自分の物にした。

 こういう、ちゃっかりしたことが、最近は身に着いてきた。

 これは処世術だ。

 新世紀エヴァン○リオンでも言ってただろ?


「錬金の剣をしのぐ、さらに強い剣か」

「くっそ~」

 納得がいかないでいるアンジェリカ・プラット。


「もう知らん。勝手に持っていけ!」

「ああ、そうする」


 それから俺たちは、アンジェリカ・プラットにちゃんと念書を書かせ、血印を押させた。

「これでこの件については解決だな」

 ルルチェが「まだよ」と言う。

「まだ、クレアスフィアももらってない」

「そうだな。おい、クレアスフィアはどこだ?」


 何だか、独裁的な対応だな、俺たちは。

 悪魔か。


 クレアスフィアを持ってきたのは、アビゲイルだった。

「これで勘弁して欲しいのだ。責任はアビーにもある」


 そりゃどーも!


 俺はクレアスフィアを受け取った。



引き続き、ご感想やレビューも待っています!!読者の皆さんに幸あれ!!

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