第三百二十七章・アンジェリカ・プラットの必殺技!!
今日は2月14日バレンタインデー。一応記録に残しておきます。
第三百二十七章・アンジェリカ・プラットの必殺技!!
アンジェリカ・プラットは、うずくまっていたが、すぐに立ち上がった。
聖なる剣を手に取る。
こいつ、まだやる気か?
しまった。剣を奪っておけばよかった。
「まだまだ。わたしの必殺技を受けてみよ、冒険者!」
アンジェリカ・プラットは、俺に向かって剣先を向ける。
こいつ今、必殺技とか言わなかったか?
どんな中二病なんだよ!
俺はキックボクシングの構えを取る。
「必殺技とやら、見せてみろ!」
俺はもう一度、聖なる剣の威力を見たいと思った。
もう一回、攻撃してこい!
アンジェリカ・プラットは、間合いの外から剣を振った。
バシュッという音とともに、剣の先から真空の鋭い刃が出てきた。
風邪の魔法のかまいたちに似ているが、威力はそれ以上だ。
受け止められないから、避けるしかない。
この威力はバリヤ魔法でも突き破るだろう。
俺は一瞬、首がはねられそうになった。
間一髪、真空の刃は、俺の頬をギリギリ飛んでいった。
今の、危なかったな。
ナッパみたいに○円斬避けて正解だった。
こんなにヤバかったのは、ヴァーラント以来か。
でも、見切った。もう必殺技ではない。
「もう一回、放ってみろ!」
「威勢がいいな。でも次は外さない」
「どうだか」
俺は挑発した。
「来い!」
「貴様、わたしをナメるな!」
アンジェリカ・プラットは、再び剣を振った。
すかさず俺は、転がって避ける。
「かわした?」
アンジェリカ・プラットが驚く。
「な、なぜ?」
「それは、剣を振った一瞬に時間差が生じているからだ」
「じ、時間差‥‥‥」
「その時間差を読めば、容易に避けられる」
「く、くそ~」
アンジェリカ・プラットの握る剣は、足元に落ちた。
「必殺技が破られるとは、これではわたしの負けだ」
勝った!
聖なる剣も必殺技も、全部破れたり!!
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