第三百十四章・花畑での会話は恋の話?〈前編〉
昨日の仕事が忙しかったので、昨日から今日の午前中までグースカ寝ていました。寝疲れしてしまったです。
第三百十四章・花畑での会話は恋の話?〈前編〉
俺たち一行はダ・ガールを出て、北のア・レーアへと向かった。今回も歩きである。
旅の途中で広い花畑のあぜ道を通った。
「ここは見渡す限り、花畑が続いているな~」
俺は冬花が咲くところを、見回した。
花は嫌いではない。
それにしても、雪国の次は花畑か。
「イーゼル、ここは綺麗だな」
「そうですね」
淡白な言い方。
まだ昨日のことを根に持っているらしいな。
確かに俺も悪かったが、それでもさすがにめんどくさいぞ。
「イーゼル、花は嫌いか?」
「花の嫌いな女子はいません」
そ、そうなのか?
「ふ~ん」
花の種類も花言葉も良く知らんから、俺は花に関しては無学なのだが‥‥‥。
「花は綺麗だ」
てか、それしか言えねー!
「わたしの里ではこれ以上に綺麗な冬花が咲きます」
「そうか。一度見てみたいな」
「ではいつか、案内します。里帰りくらいは許されるでしょうから」
ん?俺を里に連れて行く気か?
「もちろんリューイチだけじゃなく、ルルチェやコマドリも一緒に連れて行きますが」
ですよね~。
「じゃあ、一度イーゼルの里へ行くか?」
イーゼルは顔を引きつらせて、俺を見る。
「それはダメです!」
「何で?」
「男性を連れて行く時は、この人と結婚するということを、里の者たちに知らせる意味合いがあるのです」
それ、俺が魔女の里に行くのに、俺はイーゼルの婿になるんだよってことを示すことになるのか。
「なら、俺はパスな。コマドリとルルチェで行って来ればいい」
「いえ、いつか連れて行きますよ。リューイチを連れて」
「え?」
俺が動じるのは、いつものことだと思っていたのだが、毎回驚かせられる、イーゼルの一言。
ホントに今が俺のモテ期なんだろうか?
俺は自分を疑った。
赤十字のマークって勝手に使ったらいけないみたいですね。知らなかった。