第三百十二章・ダ・ガールでの初恋?
今日も仕事に行ってまして、更新時間遅れました。すみません。
第三百十二章・ダ・ガールでの初恋?
俺は出発前に、小腹が空いたので、リンゴを買いに、果物屋の前にひとりで行った。
リンゴ売りのアリサがいた。
「よう、こんちは!」
俺はラフに声をかける。
あれ‥‥‥。
俺っていつの間に、女子に簡単に声をかけられるほど、成長したんだ?
前世だったら、こんなに声なんてかけられなかったぞ?
「こっち見んな!」とか言われて‥‥‥。
ま、いいか。
アリサのことは知ってるし。
「こんにちは!リューイチ様ですね?存じてます」
「え、そうなの?」
「ええ。シア・ラースの騎士ガブリエルさんとフイ・ティークのジェフェリアさんの仲を取り持ったということで有名ですよ」
「俺ってここではそんなに有名なのか?」
「ええ。冒険者としても有名ですし」
「ああ、冒険者ね。それなら分かるよ」
アリサはフフッと笑うと、「実はわたしもファンなんです」と、言った。
俺はそれを聞いて、タジタジとなる。
「そうなのか。ファンか‥‥‥」
「それに、リューイチ様がいたおかげで、わたしはミスコンに優勝してしまいましたし。あの忍者の女の人を会場から連れ出す行為もカッコよかったですよ!」
ああ、あの時か。
「いやいや。でも、そんなにカッコいいことはしてないぞ?」
「いえ、そんな。リューイチ様は優しいですし、憧れです」
「そ、そうかな?」
「わたし、初恋かもしれないですけど、ホントにリューイチ様には心を奪われています」
え‥‥‥な、何だって?
何かの聞き間違いか?
「アリサ、初恋って何だ?」
「初恋を知らないのですか?」
「いや、意味の話をしてるんじゃなくて、それは本当に唐突だろ?」
「わたしの中では、ずっと前から想い人でした。それを伝え損なっていたので、リューイチ様は知らなかっただけですよ。すみません黙ってて。でもわたし、言うのが恥ずかしかったので‥‥‥」
そ、そういうこともあるのか?
てか、この世界に来てから、俺はちょっとだけだが、モテてないか?
ガッツリくらいにモテてると、それはどうかと思うが、それにしても俺はヘタレなのに地味に評価されているような気がする。
こんなこと、前世では皆無だったぞ!
俺は自分を疑った。
まさか、こんなところに隠れファンがいたとは。
いや、その子はハッキリ俺のことを初恋だと言ったぞ?
この俺に恋とは何かの釣りか?
てか、疑いたくなるのも当然だよ、コンチクショウ!
俺って一体‥‥‥。
イーゼルがいるってのに、俺は‥‥‥、まったく。
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