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第三十章・再び旅へ!ってその前に戦争だよコンチクショウ!!

第三十章までたどり着きました!!読者の皆さん、ありがとうございます!!

第三十章・再び旅へ!ってその前に戦争だよコンチクショウ!!



 エルデを場外までぶっ飛ばしたけど、死んでないだろうな?もう少し加減しよう。

出来れば殺したくないのだ。

だったら吹っ飛ばすなよと言いたいところだが、今回は決闘というかタイマンというか、一対一で正々堂々戦ったんだから、決着に文句もあるまい。

正直、面白くないのは王様だろうけど。


「だ、誰か、エルデを見てこい!」と、王様。

ルルチェも俺のチートさは知っているから、安心して俺を戦わせたのだろう。

聞くところになると、あのエルデというやつはレベル50はあったらしい。

そのくらいの強さってことか。でも、俺のレベル無限大は人間界においては敵なしなのだ(たぶん‥‥‥)。


 エルデは無事だったようだ。木に引っかかって、助かったようだが、イケメンが台無しだったようだ。まぁ、俺にかかれば残念なやつだな。

コロシアムに衛兵の手を借りて、再び連れてこられるエルデ。

「おーい、大丈夫か?」

 俺はちょっと気遣ってやった。

「もう一回やるか?」

「き、君はいったい何者だ?僕を一撃で‥‥‥」

 俺は自分のレベルを教えたかったが、言っても正直、理解できまい。


「俺は冒険者のリューイチ。覚えておいてくれ」

「リューイチ‥‥‥。確かに覚えたぞ」

 そう言うと、エルデはヨロヨロと、コロシアムから出ていく。

 捨て台詞に「パパに言いつけてやる!ダ・ガールと戦争だ!リューイチを必ず殺す!!」とか言いやがった。

「戦争だと?」


*        *        *


 数日間、俺は、いや俺たちは、城に招かれた。

 晩餐会に毎日、俺とイーゼルとコマドリは呼ばれた。みんなルルチェの仲間ではあるからな。重宝されるのだ。

「しかしまさか、君がこんなに強いとは。これなら安心して娘を任されるじゃないか。我が娘は良い旦那を見つけたようじゃ」

 王様は上機嫌だった。

 強さというのはそのままカリスマ性に結び付くものなのだな。でも、それも仕方がない。何せ、あんな大勢の前で最強の戦士と呼ばれる王子を一撃で吹っ飛ばしたという光景は、みんな初めて見るものだったのだろう。殺してないだけマシだった。

 俺も殺しちまったかと冷や冷や思うくらいだったしな。

 

でも、これで俺はルルチェと結婚しなければならないのか?

 

 俺は他に心配事もあるのだが。

 あのエルデだったか、あいつは自分の国に戻って戦争を仕掛けるような旨を捨て台詞で叫んだのだ。

「王様、もし本当にあの戦士が大勢の兵を率いて攻めてきたらどうするんですか?」

 俺は一応訊いてみた。

「こんなにすごい冒険者とその仲間たちがおれば、心配せんでも大丈夫じゃ。それに我々ダ・ガールは戦にも強い国なのだ。あんな低級な戦士の国など何も怖く無いよ」


そういうもんなのか?嫌な予感しかしないのだけれどな。


「でも、俺は大勢の前であいつに恥をかかせたのです」

「いや、君の強さを見せつけられて、逆恨みすることの方が恥ずかしい行為だ。そうは思わんかね?」


そりゃそうかもしれないけど‥‥‥。


「それに儂は、自分で言い出したことでもあるのだからな。決闘させようなどと。本当に大変失礼いたした、リューイチ君」


 コマドリは小声でイーゼルに「リューイチってレベル無限大だったよね」と訊いた。

「そうですよ。人間で最強はリューイチです。と言うか、リューイチ以外ありえませんね」

「そうか。わたしもあのコロシアムで戦ってみたかった。わたしも仮にも忍者なんだしな」

「あなたとリューイチではレベルが違い過ぎます」

「だねー」


 俺はチートだが、戦争を止める力はないだろう。俺はルルチェに耳打ちした。

「おい、ルルチェ。お前これからどうする気なんだ?もう引っ込みつかないぞ?」

「お願い、もうちょとだけ引っ張って。埋め合わせはちゃんとするから」

「じゃなくて、コロシアムで戦ったあいつのことだ。自国に戻って攻めてくることはないのか?」

「さぁ、どうかしら?でもこれは、わたしのお父様の責任だから」


他人事かよ。


俺の懸念通り、翌日になって、リタ・エールの軍勢がダ・ガールに向かっているという情報が入った。

やっぱり戦争が始まるのか‥‥‥。謝ったら許してくれるかな?

ムリか。

要はメンツを潰された誇り高き?戦士のプライドの問題なのだ。

いちいちプライドの高いやつのメンツを潰す行為がどれだけマズいのかは、俺は知っている。自分がやられたら、十倍返ししてくるものなのだ。面倒くさいな。


 まぁ、これは不良の理屈だろう。自分が負けるはずはない。自分が安全を保障された上で、一方的に攻撃できる。それがダメなら複数でボコる。それが達成されなければキレる。そして逆にやられちゃったらこちらがやられるまで決してやめてくれない。何度でもやって来る。そう、どんな汚い手を使ってでも。

 

ホントにめんどくせーな。

 


アクセス数がたくさんで、やりがいがあります!!本当に感謝してます!!これからもよろしくお願いします。

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