第三百七章・ダ・ガールでの料理対決!
料理はあまり、やりません。作れることは作れるのに‥‥‥。
第三百七章・ダ・ガールでの料理対決!
俺たちは、女犯三羽烏のひとり、アンジェリカ・プラットのところへ行く前に、一度ダ・ガールへと戻った。
「今日は料理祭りの日ね」
ルルチェが言う。
何だ、料理祭りって?
「参加者は女性でも男性でも可。互いに料理の腕を競うの」
「女子力テストってわけじゃないのか」
「その女子力っての、女子からしたら、プレッシャーになるからやめて頂戴ね、リューイチ」
え、そういうものなのか?男子が女子に求めちゃいけないのか?
「こりゃまた失礼。でも、男性も可なら、料理自慢のコックとかシェフが出たら、女でも敵わないんじゃ?」
「大丈夫よ。あくまで出場者は普通の一般人しか出ないから」
「そうなのか。で、俺たちの中では誰が出るんだ?」
キョトンとするルルチェ。
どうした?思考が追いついてないって顔だぞ?
「ああ、わたしたち?王族は参加できないのよ。出られるのはコマドリとイーゼルだけね」
「そうか。お前には、目の前にいるもう一人が見えてないんだな?」
ルルチェは俺を見た。
「えっ、リューイチは料理出来るの?」
「女子力高いのでな!」
俺は胸を張って言った。
「なら、出なさいよ!何を作れるのか知らないけど」
「そう来なくちゃな!じゃあ、出場者は俺とコマドリとイーゼルの三人な」
俺はコマドリとイーゼルを誘った。
「また何かのコンテストにわたしを出させるのか、リューイチ?」
こいつ、ミスコンやファッションショーのことで、トラウマを抱えてやがる。
「イーゼルはOKだよな?」
「オーケーって何の意味です?わたしは料理出来ますから、出てもいいですよ」
「コマドリは?」
「わたしは今回はパスさせてもらう!」
観客側になるというわけか。じゃあリングに上がるのは、俺とイーゼルだけだ。
俺とイーゼルは、出場登録をした。
これで出られる。
俺もたまには、こういうのに出場しなくちゃな!
イベントはこういう形でも参加することに意義がある。
俺はさっそうと、ステージに上がった。
そのあとをイーゼルがついてくる。
今回は手加減抜きで勝負だぜ!
息抜き回です。次話にも続きます。