第二百八十七章・ああ、雪国。
夜遅くまで起きて書いてると、けっこう体に来ますね。ゆっくりと書くのも大事だと思いました。
第二百八十七章・ああ、雪国。
フイ・ティーク王朝のクロムウェル港にアトランティック号は、緊急停泊した。アトランティスを出てから、一日が経っていた。
寒いと思ったら、雪が降っていた。
「ルルチェ、ここはもう、冬がやって来たのか?」
「初雪よ。まだそんなに寒くはなっていないわ」
そういうモンなのか?
とにかく俺たちは、船を下りることにした。ここはフイ・ティークか。
「ここからどう行けば、メデゥーサがいるクル・リーフに行けるんだ?てか、ホントに寒いな」
「厚手の服を買うといいわ。あとで服屋に寄りましょう。それで、ここからさらに北へ行けば、クル・リーフに入れるわ」
「ほう。さらに北へ行けと?」
「そう言ったつもりだけど?」
「マジか?」
「嘘言ってどうなるの?」
「地図でも、そうなっているのか?」
「もちろん!ヴァンガス城の位置も分かるわ。エールドの谷の中に城があるのよ」
「谷間か。なら、そこを目指そう」
「うん、決まりね!」
何を仕切ってるのか分からんが、ルルチェの指揮で、次の旅が決まった。
女犯三羽烏の討伐とやらは、どこへ行ったのやら。
「まぁ、そのメデゥーサは、クレアスフィアの一つを持ってるんだろ?」
「そう聞いたわ」
「全部で八つあるんだったな。今は一つだけ。メドゥーサからもらえば、二個目が手に入るんだな?」
「素直にくれたらね」
その辺は微妙だな。くれる保証はないぞ?
* * *
俺たちはクロムウェルの港から、北へ出発する前に、適当に冬服を買って、着た。
「ある程度着込めば、寒さはしのげるな」
俺は冬服を気に入った。
俺は寒さに弱く、暑さにも弱いので、服の調節が不可欠なのだ。
他の三人も、羽織ものを着ていた。それぞれ似合っているし、寒さにも強そうな服装だ。
「防寒着にはちょうど良いです」
と、イーゼル。
「これから寒くなりそうだから、こういう服は助かる」
コマドリもそう言った。
「この先は冬とは違うけど、雪原の国だから、しっかり防寒しとかないとね」
ルルチェはコートにマフラー姿だった。
「じゃあ、行くか!」
俺たちはクロムウェルをあとにした。
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