第二百七十四章・海へ!
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第二百七十四章・海へ!
イーゼルが見つけたのは、ビー玉サイズのクレアスフィアだった。
「これは、クレアスフィアですね。一つ見つけました」
ビー玉くらいのサイズのオーブか。あの不良のツインテールが言っていた、八つ集めて、オードラの塔の最上階に持っていけば、その塔の屋上に行けるという話だったか、そういや。そこには転生者が、かつての魔王を倒した勇者の仲間だった、魔法使いのお世話をしているって話だったな。
「それは大事に持っていよう。一応オーブだからな」
そう言うと、俺はイーゼルに、それを持ってるように言った。
うなずくイーゼル。
「さて、これからどうする?」
俺は皆に訊いた。
「どうするって言われても、どうしましょうか?」
イーゼルが言った。
「これから、もう戻るか?」
「その前に、シア・ラースには西に海がある国だから、海へ行きたいわ」
ルルチェがテンション高めに言う。
「海?ああ、そういや港があったしな」
「ウドゥロウの港じゃなくて、海を見に行きたいの」
「それはそれで構わないけどな」
ちょっとした観光か。
戦闘や旅続きだったし、少しは観光でもして、癒されるかな。
「いいぞ。海へ行こう!」
俺は、そう言うと締めた。
* * *
残りの事後処理は、シア・ラースに任せて、俺たちは西へ海を目指して旅に出た。
数日かかったが、広い海へと出た。
てか、ここは海水浴場か?そんな感じだった。
なぜか、ちゃんと海の家があるし。
さらには、水着のレンタルもあるらしい。
いや、水が苦手な俺は、海に入ったりはしないぞ?
しかし、この肌寒い風が吹いているというのに、女子三人は水着になって、砂浜でパシャパシャと、遊び始めた。
おいおい、水着と言っても、何か重要な部分を隠すだけの布に見える物で、けっこうきわどいと思うよ?
それでも、そんな恰好で海に入るとは、女子って冒険したがる年頃だと、そんなに大胆になれるものなのか?
俺は呆れていた。
ま、いいか。目の保養になるし。
こうして見ると、三人とも細い体をしてるな。華奢ってことか。中でもコマドリは黄金比的にスタイル抜群だった。やはり、ダ・ガールのミスコンで選ばれるはずだと思った。
もっとエロい目で見てもよさそうだが、俺はそういう目で見ることは無かった。
アレ、俺ってむっつりかな?
砂浜に座って、俺は水着の三人の姿を見ていた。
読者の皆様に幸あれ!!