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第二百六十九章・スミレの薙ぎ

今日は早めに更新します。あしからず。あ、累計PVが50000を越えました。皆様のおかげです!!

第二百六十九章・スミレの薙ぎ



 コマドリは忍者刀を手にした。だが動かない。

「あんた、その格好。忍者の山の者だね?確か名前は、コマドリだったか?」

「ええ、わたしはあなたの後輩です」

「わたしは山を捨てた身だ。今はここにいる。ここは通さないぞ」

 スミレは薙刀の切っ先をコマドリの方に向ける。

「スミレさん、ここの連中は竜牙を密輸しているのですよ。街でテロも行いました。悪い連中なのですよ?」

「知ってる」

 真顔で言うスミレ。

「それより、この国の政策って知ってるのか?女性は黙って男に従えなんて」

「もちろん知ってます」

「ここにいるヴァイオレット・コーニーと意見が同意したので雇ってもらっているだけだから」

「そういうことですか」

「男に従えなんて、馬鹿馬鹿しい」

「ヴァイオレット・コーニーも同じなのですね?」

「そうだ。女だって恋愛脳ばかりじゃない。自分で自分の人生を考えて、歩んでいる」

「それに間違いはありません」

「なら、女がどこまでやれるか、お互いに見せ合うのはどう?」

「やぶさかではありません」


 何だか、俺たちは蚊帳の外のようだ。

 二人だけの世界に入ってしまったようだ。


「ここは任せていいか?」

 俺はコマドリに訊く。

「ああ。リューイチたちは先に行っててくれ!」

 この展開、何度目だ?


「じゃあ、よろしく」

 コマドリが先に斬り込んだ。その隙に俺たちは、門を突破すると、ドーンパレスの中へと入っていった。


 コマドリとスミレの一騎打ちは続いた。間合いの広い薙刀は、相手を遠く感じさせる。

キンキンキンキンと、お互いの切っ先の金属部が撃ち合った。


 二人とも、距離を置いて、構え直す。


「スミレさん、あなたは強敵です。だから、奥義を使わせていただきます」

 コマドリは忍者刀を納刀した。

「抜刀術?」

「ええ」

「なら、来い!」


 間合いを確認するスミレは、忍者刀の構えに気を配った。抜刀術でも逆手持ち。

なるほど、逆手居合抜き。


 スミレは薙刀を、槍のように突き出した。途端にコマドリの奥義が炸裂する。左の逆手で抜き、剣の先を右の手の甲で持ち上げる抜刀術だ。


 これが逆手居合抜き!


 スミレの薙刀は、真っ二つになった。


「これが奥義か?」

 スミレは武器を破壊され、言葉を失った。


「奥義、カササギ!」


 そう言うと。コマドリは見栄を切った。


 ボタ餅臭い女を負かせました!


 コマドリ最強!!


 ヒャッホーだぜェ!



読者の皆様には感謝しかないです!!ありがとうございます!!

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