第二百六十五章・いざ、コローランへ出発!!
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第二百六十五章・いざ、コローランへ出発!!
数日後、コローランという地名の場所を確認した俺たちは、再びシア・ラースから出発した。北西の方角に位置するところに、ヴァイオレット・コーニーのアジトがあるのだ。
今度は失敗しない。テロの仇をうってやる。
コローランは王都から四日の距離にあるらしい。直接アジトに乗り込むのだ。
待ってろよ!
岩場に囲まれた高原を通ると、その先には地平線が見える平野に出た。その先を進む俺たち。
のどかな農場がいくつもある田園地帯を越えて、さらに先を進んで行く。
「疲れたら言えよ?」
俺は仲間たちに言った。
「大丈夫だ。もう長い旅には慣れた」
コマドリが言う。
「そうね。旅で足が鍛えられたわ」
ルルチェもそう言う。
「地形が変化するので、馬車は使えないですし、歩くのは別に、苦ではないです」
イーゼルも言った。
まぁ、俺たちのレベルはかなり上がっているし、体のどこでも強くなっているのだろう。
「敵はかなりの軍事力を持っているらしいからな。奴らのアジトに着いた時にへばってたら困るけどな」
「そうなったら、わたしが回復魔法をかけてあげるわよ」
ルルチェが言った。
「それもそうだな」
「何っていったって、わたしはもう、レベル40になるのよ!」
こいつ、また自分のレベル自慢かよ!
「ああ。頼りにしてるぜ、お姫様」
「賢者よ!」
「どっちでもいいよ」
「わたしを信じなさい!」
ルルチェは胸をドンと叩いて言った。
はいはい。頑張ってくれ!
「そういや、あの手紙、どこに出したんだ?」
「え?ああ、援軍の要請よ」
「援軍か。俺たちだけでやるつもりだったんだがな」
「リューイチは奴隷にされている子供たちを助けなさい。わたしは連中が牛耳っている子竜たちを助けるわ。でも、それには援軍が必要なのよ」
「ふ~ん。そっか。殺されそうな子竜たちを助けるのか。それは任せるよ」
「当然!」
また、ルルチェは胸をドンと叩いて、言い切った。
どのみち、役割は分担になるだろうしな。
「援軍が間に合うといいな」
「間に合わなくちゃ、困るけど‥‥‥」
「それでセーラに高い金払って、手紙を渡したんだな?」
「ええ。届けてもらわないと困るから」
「いいところにセーラが現れてくれたな」
「そうね。偶然かもしれないけど、もしかしたらその偶然に、運命の女神様が微笑んでくれるかもしれない」
女神っていうと、ルシフィーネを思い出すが、一兆分の一の確率でミスするやつだからなぁ。まぁ、一兆分の一というのは、あいつが自分で言ってるだけだから、実際のミスはもっと多いんだと思う。
あの穴だらけのチーズ脳のポンコツ女神め!
ま、そのおかげで、俺は今、冒険しているわけだが。ここは感謝すべきかな?
魔王はいないけど‥‥‥。
さぁ、いざ、コローランへ!
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