第二百六十四章・ルルチェの手紙って、何なんだ?
欲しいDVDが中古のショップで見つけました。あとで観たいと思います。
第二百六十四章・ルルチェの手紙って、何なんだ?
俺は剣の腹で、リューアの体を打った。女の子らしく、「あっ!」と言って、倒れる。
あっけねーな‥‥‥。
傭兵たちの軍団は、イーゼルたちによって倒されていく。
俺もそれに加わった。殲滅させるのに、そんなに時間は掛からなかった。
冒険者の戦闘力をナメんな!ちなみにチートの俺の実力もな。
テロリストは皆、全滅させることが出来た。
それでも、当然というか、パレードはすぐに中断された。城が襲われたのだ。パレードどころではなくなったのだ。
パレードを警備していた兵たちも、城へ急いでいた。
城の中からそれを見る俺。
「援軍もやって来るな。まぁ、もう全滅させたけど」
安堵する俺。
しかし、パレードが行われていた場所でも爆発が起きる。パレードを狙ったものだった。
王たちは無事だったが、市民にケガ人が出る。
テロはまだ、終わりじゃない!
さらに爆発が、パレードの通り道で、散発的に起きる。
どこまでもどこまでも、連中は卑劣な連中だ。
ヴァイオレット・コーニーは、とんだ悪だ!根絶させなければ、終わりは無い。あってはならない悪しき者が、二度と出てきてはならない。俺たちで奴らを完封しなければ!
* * *
幸い、城の中のアイラとマヤは無事だった。奥の部屋に隠れていたようだった。
さらには、リューアと傭兵たちが皆、捕らえられ、捕虜となった。
これでテロは終わったのか?
静かになったので、その静寂がテロの終わりを伝えているようだった。
* * *
俺はシア・ラースから、改めてヴァイオレット・コーニーを捕らえる依頼を求められた。
まぁ、依頼されなくてもやっつけるつもりだったけどな。
こうなった以上、俺たちにも責任がある。カタを付けなければ!
街が静けさを取り戻した頃、郵便配達人のセーラが、シア・ラースに来たのは偶然だった。街中で、俺たちはセーラに会った。
「これは偶然だな。久しぶり、お兄さん」
「セーラか。配達か?」
「そうだよ。何か手紙はあるかい?」
「無いよ」
「なら、文通相手でも探せば?」
今どき、文通とか流行らないだろう。
あ、これは俺のいた世界での話だ。俺の世界には、電子メールの類や、SNSの普及で、文通などしなくても、文通みたいなことは出来るのだ。
ルルチェが、「ちょっと待ってて」と、言うと、宿の部屋で手紙を書いて、持ってきた。
「いい?これを持っていって。ちょっと大変かもだけど、とっても大事な手紙だから、お願い。よろしく!」
セーラは手紙を受け取った。
「これ、住所はどこ?」
「座標は書いてあるから、そこに」
「座標か。まぁ、分かるからいいか」
そして、ルルチェはチップと称して、セーラに高いお金を払った。
「これは取っておいて。危険な旅にならないように祈ってるから、これはその気持ちってことで」
「おいおい、お姉さん!いいのか?てか、そんなにこの手紙を受け取る人は、危険なのか?」
セーラは手渡された金額に驚いた。
「まぁ、そうなるかもね。重要な方よ。だから‥‥‥」
「そっか、分かったよ。ちゃんと届けるから、安心しな!」
そう言うと、セーラは行ってしまった。
このタイミングでセーラが現れたのも、ただの偶然には思えなかった。
あの手紙は、本当に大事な手紙だったのだから。俺たちにとっても、とても大事な‥‥‥。
ま、俺はそんなこと、この時は知らなかったけどね。
昨日もたくさんのアクセス数をありがとうございます!!励みになります!!