第二百五十九章・ウドゥロウの港に着いたぞ。
いつか何かのアニメの聖地巡礼をしてみたいと思ってます。「銀河鉄道999」の聖地巡礼で、宇宙とか(笑)
第二百五十九章・ウドゥロウの港に着いたぞ。
さて、西の果てにある港へと、俺たちは目指して歩いていた。もう三日が経った。
その間、草原は続き、草原の終わりに大きな港へとたどり着いた。
ここはこんなに大きな港があるのか。どうして個人がこんな港を持っているのだろう?
「なぁ、ルルチェ、あそこに見える港は、どうやって成り立っているんだ?」
「あそこはウドゥロウの港よ。昔、魔王との戦いの中で、疎開させるために造られた港で、港としての整備は整っているままなの」
「へー」
「今はヴァイオレット・コーニーが、新しく整備し直して、個人で使ってるの。国もほったらかしにしていた港だからね」
「ほったらかしって‥‥‥」
「今は魔王がいなくなってから、もう使われなくなったのよ。それに目を付けたヴァイオレット・コーニーが、自分の物にしたってワケ」
「それなら納得!」
俺たちは、その港で使われている大型の倉庫に近くに行ってみた。
何やら、けっこう傭兵みたいな連中が、チラホラいるぞ。
「まず、ここを調べるのが最初の仕事のようだな」
「もちろん!だからこの港に来たのよ」
ルルチェが言い切った。
港にはナオ船が二隻、停泊していた。
積み荷が降ろされていた。それを見つからないように、俺たちは様子を見てみた。
「アレ、何を降ろしてるんだ?」
「たぶん、お金か、それに近い物、でしょうね」
ルルチェもこっそりと見ていた。
「あの重さ‥‥‥。金塊だわ」
「金塊?」
「そう。それと竜牙は同格の価値があるのよ」
「それはすごい闇取引だな」
俺は呆れた。
「港には二百人くらいいるぞ」
「全滅させるには十分ね。こちらの戦力、リューイチのチートスキルもあるし、戦うことは出来る。でも、もっと情報が欲しいわ」
「情報ね‥‥‥」
俺たちは、一度港から離れた。
草原の見つからないところへ行き、円陣を組むようにして座る。
「さて、港はアジトでは無さそうだ。ヴァイオレット・コーニーはどこにいる?」
「港とアジトは、どこかでつながってるのでしょうね」
ルルチェが言った。
「それを聞き出さないとな。でも、金塊はどこから運ばれているんだ?」
コマドリが、真剣な表情で、「さらに西にある大陸からだろう」と、言う。
それって?
「おそらく取引相手は、この海を越えた、さらに西の陸地にいる国の連中だろう」
そういうのは考えてはいなかったな。
「なるほどな。じゃあ、あの金塊を船から降ろし終わったら、、今度は竜牙を載せるんだな?」
「そうだと思う」
「なら、その需要と供給の流れを断とうじゃないか!」
「それは良い!一丁暴れてやるか」
コマドリは港で戦う気でいた。
「それなら賛成だ。俺もここは潰したいとは思っていたんだ」
「そう思うわな」
「イーゼルもいいか?」
俺はイーゼルの方を向いた。
「はい。戦いましょう!」
「決まりだ!決行は?」
「今です!」
俺もそう思っていたところだ。
「なら、行くか!」
三人は激しく同意する。
いざ!この港は壊滅だ!!
読者の皆様には、感謝しか無いです!!