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第二百五十八章・ビヒモスとの戦い

読者の皆様には感謝しかないです!!

第二百五十八章・ビヒモスとの戦い



 二本足で立つ、象の化け物ビヒモスが、俺たちの前に立ちはだかった。

「道が無いからじゃなくて、こいつのおかげで、誰もこの草原を通りたがらなかったんじゃないか?」

 俺はビヒモスの、その巨体に、見下ろされていた。

「リューイチ、そなたのチートスキルとやらで、早くそいつを倒してくれ」

 と、コマドリが言う。

「何だ、怖いのか?」

 俺はコマドリに言った。

「バカ言え!こんな巨体、忍者刀が通じるはずがないからだ!」

「え、そうなの?」


 まぁ、それもそうか。

 忍者刀が効くかどうかは、怪しいモンだ。まぁ、戦えなくはないだろうけど、ここは俺に任せてもらおう。


「それじゃあ、俺が遠慮なく‥‥‥」

 俺の錬金の剣で、物理的攻撃をお見舞いしてやろう。


「食らいやがれ!」

 俺は剣を振ったが、ヒラリとかわされてしまった。

「あれ?」

 こいつ、身が軽いぞ!


 でも、チートの俺に戦闘において不可能は無いのだ。

 あ、ドラゴンのヴァーラントは別だからな?

 

「さぁ、かかってこい!」

 俺は再び剣を構えた。

 ビヒモスは逃げもせず、俺を相手に身動き一つ見せない。

 また、かわす気か?


 俺は錬金の剣で、数回振って攻撃した。

 広い草原の地の利を活かして、ビヒモスはそれらをどんどんかわしていく。

 

 当たらなければ、剣の威力もチートスキルも意味がない。

 これは長期戦になるな。

 

 でも、皆が見てる前で、俺はこんな無様にも、手こずっているという姿を見せるわけにはいかない。てか、かっこ悪いし。


「手を貸しましょうか?」

 後ろでイーゼルが言ってきた。俺の情けない姿に同情でもしたのか?

「いや、俺ひとりで‥‥‥」

「でも、パーティーは、皆で戦うんですよ?」

 それはもっともな話だが‥‥‥。

「ビヒモスは上級モンスターだぞ」

 と、コマドリも言う。

「そなた一人で戦わせるわけにはいかない」


 ご心配ありがとな!


 そうこうしているうちに、もう二頭ビヒモスが現れた。

「あれ、これはマズいかも‥‥‥」

「手助けが必要か?」

 コマドリが言った。

「お前の忍者刀じゃ斬れないんだろ?」

「さあ、それはどうかな?そのためにダ・ガールで研いでもらったんだ」

 研いでもらったというのは、ファッションショーの時の見返りのことか。 


 てかこいつ、知ってて戦いを渋ってやがったのか?

「コマドリ、ちゃんと戦えるなら、俺に任せるなよ!」

「いや、そなたが一人で戦う気に見えたのでな」

「そ、それはそうだけど‥‥‥」

「助っ人は?」

「頼む!」

 俺は、後に現れた二頭のビヒモスを、イーゼルとコマドリに任せた。


 イーゼルのミサイル魔法が、一頭のビヒモスを吹っ飛ばした。

 コマドリも、忍者刀の切っ先をビヒモスに向けて、突き刺す。


 忍者刀は刺すことも攻撃の型としてあるんだな。まぁ、日本刀だしな。


 俺はコマドリに教わった剣術で、連続技を見せた。相手にかわすスキを与えないように、小さく細かく剣を振った。

ようやくビヒモスの体躯に剣を当てることに成功した。

その一撃で、ビヒモスはコインへと変わった。


 三頭、全部を倒した。これでしばらくは戦闘も無いだろう。


俺たちはコインを拾うと、その場を離れて先に進んだ。



読者の皆様に幸あれ!!

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