表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
253/479

第二百五十二章・ラック・ザ・カッター

映画「メグ・ザ・モンスター」のブルーレイがAmazonから届きました。楽しみです。時間作って観よう。

第二百五十二章・ラック・ザ・カッター



 中世風の建物がたくさんある中、夜の街は静まり返っていた。人通りもほとんど無い。

こんな夜更けに、任務とは違うおせっかいで、俺たちは、ラック・ザ・カッター、通称切り裂きラックが現れるのを待っている。

囮は最強の忍者、コマドリだ。

こんな夜中に露出の多いセクシーな格好で、独り、街の裏道をウロウロしてもらってる。

それを遠くから監視する俺とルルチェとイーゼル。


「なぁ、待っていても、今日現れるとは限らないんじゃないか?」

 俺は背中に乗っかるように顔を突き出しているルルチェに言った。

「バカね。絶対襲って来るに決まってるじゃない。あんな格好をコマドリがしているのよ?」

「そんなモンか?」

 俺には素朴な女の子が、怪しい服着て、挙動不審に歩いているようにしか見えない。


 ラック・ザ・カッターは本当に現れるのか?


 そうこうしているうちに、誰か男がやって来て、コマドリに近づく。

「おい!お前」

「来たか?」

 コマドリは振り向いた。

「女か。こんなところで何をしている?」

「あんた誰だ?」

「警察だ」

「え?」

 コマドリは固まる。

「いや、この辺に通り魔が出ると聞いてな。わたしが捕まえてやろうと‥‥‥」

「そんなのは警察の仕事だ。ちょっと来てもらおうか?」

「あ、あれ?ちょっと‥‥‥」

 戸惑うコマドリは、そのまま連行されてしまう。


 おいおい、何か話が違うぞ?

 コマドリの奴、連れて行かれたし!


「これは作戦失敗ね」

 ため息をつくルルチェ。

「それよりどうするんだよ?」

「また明日ね。さっさとコマドリを引き取りに行くわよ」

「アホな作戦をありがとうだよ。これで一日損したな」

「もっと前向きに考えてよ。今日見張っていたおかげで、ラック・ザ・カッターは凶行を行えなかったのよ」

「ここだけがターゲット地点じゃないだろ」


 まったく‥‥‥。


 だいたい、俺のいた世界の、ジャック・ザ・リッパーだって、未解決事件で終わっているのだ。それになぞらえてみれば、敵は神出鬼没な奴で、捕まることのない殺人鬼であることは間違いない。


 その時、イーゼルが振り向くと、シルクハットに背広の大男が、手に工具用のカッターを持っていた。


「ラック・ザ・カッター!」

 イーゼルは叫んだ。

 相手はカッターを手慣れた感じでイーゼルに向けてくる。だが、イーゼルの杖での攻撃の方がリーチが長かった。


 ボスッという音がして、相手の大男は倒れる。石畳の地面に頭を打ち付けた大男は、そのまま気絶した。


「イーゼル!」

「大丈夫です。カッターを持っていた男をやっつけました」


 俺たちでそいつを縛り上げた。

 これでカタが付いたようだ。


てか、こいつ弱っ!!

雑魚キャラが名を売ってんじゃないよ。

スライムが強く見えるよコンチクショウ!!


スライムに謝れ、ゴミ野郎!



今月と来月は静かに過ごしたいと思います。読者の皆様に感謝です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ