第二百四十八章・シア・ラース王朝の王様
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第二百四十八章・シア・ラース王朝の王様
シア・ラースの王都にたどり着いた俺たち一行は、まず城へ行った。
恒例だ。
城の衛兵に説明をして、中へ入れてもらう。
「ここがシア・ラースの城か。かなり堅固な造りだな」
俺は城の内部の壁を触りながら言った。
「ホントにこの国らしい雰囲気ね」
と、ルルチェが言う。
「王様はどういう人物だろうな?」
コマドリが玉座の間に着いてから、訊いた。
「とにかく、リューイチに前に出てもらいましょう」
イーゼルが心配そうに言う。
「何で俺が?」
「もちろん、代表でですよ。いつものコトです」
俺は前に出た。
そこへ、シア・ラースの王様、ランド王が出てきて、玉座に座る。
「ようこそ、冒険者よ。名は何という?」
俺が代表だ。
「俺の名はリューイチ。ダ・ガールの冒険者です」
「ふむ。そちのような男が三人も従者を連れるとはな」
悪かったな。
「で、奥方は誰かな?」
奥方って、奥さん?ワイフだと?
「いやいやいや、誰も俺の嫁さんじゃないですよ?」
「そうなのか?女を三人も連れているというのに」
「皆、俺の旅の仲間です」
「ふむ」
ランド王は複雑な顔をする。
「あの~、ところで娘さんは?」
俺はレストレア姫のことを訊いた。
「娘は明日ぐらいに戻ってくるとは思うが」
「そ、そうですか」
まぁ、まだ行脚しているのかな?
「一度だけ、ダ・ガールに来ている時に見たんですが‥‥‥」
「ああ、あれは良く出来た娘だ。ちゃんと女の位置決定が出来る奴だ」
それって、男尊女卑をものすごく重んじる娘さんだからか?
「男性上位の社会は、もう古いと思いますが‥‥‥」
俺はポツリと言った。
「なぜかね?」
言ってもダメそうだ。この国は中世の世界なのだ。
「いえ、何でもないです」
俺は肩の力を落とした。
ま、こんなモンだ。
これ以上は言うまい。
とりあえず、滅びの言葉でこの国を崩壊させたい。
バ〇ス!
いや、さすがに大人げないか。
「ここにいる俺の仲間は、俺を立ててくれます。皆、俺の可愛い女性です」
ちょっと出まかせっぽいが、そう言ってみる。
「ほー!やはり冒険者は違うな。冒険者など、もう古い時代の愚物だと思っていたが、一人で三人も連れるとは、本当にさすがだよ!」
このオッサン、クズだ!
でもこれで、ランド王からの称賛を得られるのなら、俺も乗っかってみようと思った。
「特に魔女の子が、俺のお気に入りでして‥‥‥」
スマン。
イーゼルを立てたいだけなんだ。
ルルチェもコマドリも皆、俺のお気に入りだよ。
あ、迷惑だったらゴメンよ。
皆、仲間だもんな。
「そうか。確かに可愛らしいな。そちと魔女はお似合いだよ」
「そう言ってもらえたら、幸いです」
俺はドヤ顔で言った。
悪いな、みんな。これで俺も、男性上位な発言をしてしまったよ。
あとでボコられても、俺は怒らないぞ!
今日はいつもより早く更新しました。読者の皆様に幸あれ!!