表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
247/479

第二百四十六章・女犯三羽烏とは?

更新が遅くなって申し訳ありません。それでも読んでくれる皆様には感謝しかありません。

第二百四十六章・女犯三羽烏とは?



 ファッションショーから数日後、ルルチェに来たのは、新しい任務だった。

「お父様、この女犯三羽烏とは何ですか?」

 ルルチェの父である王様は、とある組織を撲滅させるという任務を紹介した。

「別に引き受けるかどうかは、皆で話し合えばいい。だが、その三人の女は犯罪組織のリーダーや、裏組織、暗躍を求める、悪魔に魂を売ったような連中なのだ」

「子竜の竜牙の裏取引を生業とするヴァイオレット・コーニー。ア・レーア王朝とクラ・ナーア王朝を併合しようとする州知事アンジェリカ・プラット。ジ・フォード王朝お抱えの武器密輸組織のボス、カピーナ・テュルユーク」

「そうだ。その三人の女を総じて女犯三羽烏と言う」

「この者たちを相手に戦うという依頼ですね?」

「お前たちが乗り気であるならな」

 王としても、複雑な心境だっただろう。こんな任務を自分の娘や、その仲間に頼むということを考えると。


 その話を聞いた俺たちは、乗り掛かった舟と言わんばかりに、二つ返事でOKした。

とにかく、この何か月もダ・ガールで過ごすのはもう、飽きていて、俺たちは冒険を求めていたのだ。

冒険の時代が終わったと言っても、冒険者が冒険しなくて、どうして冒険者と言えよう。


「行くべきだ!」

 俺はそう言って、その場の空気を仕切った。

「三羽烏と呼ばれる者たちを潰しに行く冒険か」

 コマドリも、頭を縦に振る。

「よし、やろう!まずはその、子竜の竜牙の裏取引で大金を稼いでいるという、ヴァイオレット・コーニーからだな」

「そうだな。まずはそこからだ!」


 俺のいた前世でも、外国では、象を殺してその象牙を密輸する犯罪組織がいたのだ。それの子竜版か。子竜というと、人間には扱いやすいサイズの竜だ。その竜の牙を裏取引するなんてのは、当然許せない。まずはその組織を潰させてもらおう。


「で、そのヴァイオレット・コーニーって女はどこにいるんだ?」

 俺は率直に訊いた。

「シア・ラースよ」

「へー。シア・ラース王朝か」


 ん、待てよ?


 シア・ラースって、前にリストレア姫とかいう王朝の人が来て、男尊女卑的なことを、さも当然のように唱えに来た、あの国か?


「なんであの国で、女性が先立って犯罪に手を汚してるんだ?」

 俺は疑問を口にした。

「もちろん、国の政策に反対して、女性が立ち上がる運動も起きているからね。その一人よ!」


 よし、納得。


「じゃあ、シア・ラースへ、まず行くか。いつにする?」

「解決するのは早い方がいいわ」

 ルルチェが言う。

「そう思わない?」

「そうだな。イーゼルやコマドリもいいか?」

「うむ、それでいいだろう。さっそく、明日中には出発だ」

「わたしも同意です。すぐにでも行きましょう」

 コマドリとイーゼルも、賛成した。

 やはりこの数か月、何にも冒険や旅が無かったことに、不満を溜めていたのが効いたのか、早く旅に出たいという気持ちがあらわになったように思える。

「よし、明日の朝には出られるよう、出発の準備しておこうぜ」

 俺は皆に言う。

「うん、決まりだな!」

 コマドリはガッツポーズを見せた。

 

 こいつ、ファッションショーでの恥を挽回するために、すぐにでもダ・ガールを離れたがってるんだな。

まぁ、いいや。


 とりあえず、俺たちはシア・ラースへ行く準備をしに、それぞれ部屋に戻った。


 出発は明日だ!



今日はもう一回くらい更新出来ると思います。夕方~夜の間に更新予定です。あ、あともう一つお知らせが。タイトルですが、「異世界転生したけど、魔王がいないから冒険やめた」から「異世界転生したけど、魔王がいないから冒険やめた+」に変えました。略称は「やめプラ」です。よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ