表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
246/479

第二百四十五章・これはただのステージショー?

今日は忙しくて、こんな夜に更新するようになりました。すみません。

第二百四十五章・これはただのステージショー?



 コマドリの番が来た。ステージに上がるコマドリ。和風テイストの入った秋物の服で登場した。

着ている服は、何だか新しいデザインのようだ。

それに、すごく恥ずかしがっているコマドリを見るのは新鮮だった。

ていうか、それがいい!

会場の男どもは、コマドリの表情に興奮し始めた。

「コマドリの奴、あの表情は卑怯だろ」

 俺はそうつぶやいた。

 服も可愛らしい物だったが、どっちかと言うと、コマドリの顔に評価が行ってしまう。

「あの忍者の子が、あんあ恥じらいを!」

「時間を止められるものなら、ここで止めておきたいぞ!」

「恥ずかしさが服を着ているようだ!」

 などなど、欲望の塊のような男どもの声がたくさん聞こえる。


 俺も、コマドリを見慣れていなければ、同じように言ったかもしれない。


「男性って、ああいうのが良いと思うのですね?」

 イーゼルは呆れていた。

「変態ばっかり」

 そう言い捨てた。


 俺はコマドリに手を振った。

 俺に気がつくコマドリは、さらに顔を赤らめていた。


 あの女忍者がする表情ではないだろうに。

 ここはお前をステージに上げたルルチェを恨め。


 コマドリはゆっくりとステージの上を歩き、そのたびに男たちからの視線に絶えていたようだった。

くるりと回ると、戻る時には駆け足になっていた。


 コマドリでここまで会場のテンションが上がるなんて‥‥‥。

さすがにミスコンで選ばれただけのことはある。


 無意識にうなずく俺。


 頑張ったな、コマドリ。


 ファッションショーは、他の出演者もいて、その後は彼女たちが服を披露していた。

最後にはまた、アリサとコマドリが、二人並んで、ステージに上がり、また別の服で登場した。


「コマドリ!」

「アリサ!」

 など、二人を呼ぶ歓声が上がった。


 もう、これはファッションショーではない。今期の服を着た、二人のミスコン優勝者を見るためのステージショー的な何かのイベントになってしまったようだ。

男性の諸君、特にワイフやガールフレンドがいる男性は、このあと、女性陣からの強烈なゲンコツが飛ぶことは覚悟しておいた方がいいぞ。


 俺たちは、気を遣って、ファッションショーが終わると、先に城へと戻っていった。

 コマドリなら、着替えてすぐに城へと避難することだろう。

 この世界にカメラが存在していたら、コマドリを激写する輩がいっぱい出てくるのは想像に難くない。ストーカーも現れるかもしれない。まぁ、コマドリにかかれば、そんな連中など、赤子の手をひねるように対峙できるだろうが。でも、よく耐えたな。


 コマドリにとっては冒険することよりも、大変だったに違いない。俺から一言、言わせてもらおう。


 コマドリよ、お疲れさん!



続きはまた明日。感想やレビューもお待ちしております!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ