第二百四十四章・ダ・ガール城下のファッションショー
今日は本当に申し訳ございません。母が風邪を引いてしまって、病院に連れて行ったり、看病したり、おじやを作ったりで、大忙しでした。こちらの方の更新が今になって、誠にすみません。では、読者の皆様、お待たせしました。
第二百四十四章・ダ・ガール城下のファッションショー
さて、ファッションショーの当日。俺とイーゼルとルルチェは城下に下りて、賑わう街の中で、開催されるファッションショーの会場に来ていた。
「ほう、みんなミスコンで優勝したコマドリとアリサを見に来ている人たちばかりなんだな」
俺は会場内の人ごみを見て、そう言った。
つまり、ロリコンが多いということか?
いや、そんなの関係ねー。
「やっとコマドリも出演を了解してもらったからね。骨が折れたわ」
ルルチェはそんなにも、コマドリをファッションショーに参加させたかったのか。
「代わりに忍者刀や手裏剣やクナイを無料で研いでもらうことを条件にしたんだな?」
「ええ、そうよ。等価交換ってやつね」
何が等価交換だよ。コマドリも一応は、ダ・ガールの直属の冒険者なんだから、それくらいタダでやってもらえるはずなんだがな‥‥‥。
「で、今回のファッションショーってのは、どういうコンセプトなんだ?」
「そうね。少し風も冷たくなってきたことだし、この時期に合わせた婦人服のお披露目ってことかな?」
要は俺のいた世界で言う、秋物の服のファッションショーなんだな。
「コマドリはどんな服装で出るのかな?」
「先にリンゴ売りのアリサね。彼女がミスコンの優勝者ってことになっているから」
「繰り上がりだけどな」
「でも、コマドリが辞退した以上、アリサの勝ちは当然とも言えるわよ」
俺は優勝したアリサを思い出した。
確かにスタイルとか、バッチリだったし、顔も可愛かったからなぁ。
俺もロリコンやなぁ。
いや、別に真のロリコンじゃないよ。
俺はまだ、十八だぞ?
「リューイチ、何を考えているんですか?」
イーゼルが俺に言ってきたので、妄想を中断した。
「え、別に‥‥‥」
「何か、煩悩を払わなければならないようなことを考えていたような顔をしています」
煩悩と来たか‥‥‥。
クッ。これが女の勘ってやつか。
「わ、悪かったな。ちょっとだけ妄想入っちゃったんだよ。それくらいいいだろ?」
「リューイチ、エッチなんですね?」
むくれるイーゼル。
いやいやいや、男からエッチなのを取ったら、この世は子孫繁栄は無くなるんだぞ?
なんていう、苦しい言い訳はするまい。
「だいたい、お前もファッションショーを見に来てるだろ?」
「でも、会場には女性も多いですよ。何せ、女性の服のファッションショーですから」
「ま、まぁ、男がいてもいいじゃんか。観客半分近くは男なわけだし」
「ホントに男はスケベさんばかりですね。呆れます」
そう言われてもなぁ‥‥‥。
そうこうしているうちに、ファッションショーは始まった。
先にステージに上がって来たのはアリサだった。
うん、可愛い。
いかにも秋物っていう感じの、温かみのある服で登場した。
「ほう、ワンピースに秋っぽい長袖の羽織ものか。これはこれで画になるな」
俺は納得した。
こじんまりとしたアリサのイメージにも合っているし、何より純朴さがあって、男でも女でも、彼女のピュアなイメージには、ため息ものだろう。
あ、別に俺は、何度も言うが、聞いてくれ。
俺は真のロリコンじゃないからな!
もっと強く言っておこう。
俺はロリコンじゃねー!!
これ以上、ステータスカードの職業に何か書かれると、俺も困る。
「でも、さすがのアリサだよ。みんなベタ惚れになるよな」
正気に戻る俺。
「そうね。ミスコンの優勝者だし、華があるわ」
ルルチェも認める。
ステージの上を、くるっと回ると、アリサはスタスタと、ステージを下りた。
「次がコマドリなんだな?」
どう出てくるのか、楽しみだ!
俺は期待する。
必死で期待する!
コマドリくらいの年の女の子は、許容範囲内だからな。
つまり、ロリコンは関係ないとだけ言っておこう。
それだけだぜベイビー!
こういう時、時間の使い方が分からなくて、往生します‥‥‥。次の更新は、本日夜10時くらいになります。どうぞよろしく!!