表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
237/479

第二百三十六章・ダ・ガールでの再会!

明けましておめでとうございます!!今年初めての更新です。今年もよろしくお願いします!!感想やレビューも待っています!!

第二百三十六章・ダ・ガールでの再会!



 ダ・ガールにたどり着いた俺たち一行は、まず、『ガルーダの食堂』に来た。

 城に入るのは少し待った。

「お城の食事の前に、ここでちょっと、庶民の味を味わわなくちゃ」

 そうルルチェが言う。

 店に入ると、そこにいたのは郵便配達人のセーラだった。

「おっ、久しぶりだな!」

「久しぶり!お兄さんたち、旅の途中かい?」

「いや、さっきまで行ってきたんだ。今日、帰ったんだよ」

「へー。でも、ダン・ルーエのスイーツ祭り以来だよな」

「ああ、会うのはな」

「私はもう食事は終わったから、もう行くよ。クララにもお兄さんたちに会ったって言っておくよ。じゃあな!」

 そう言って、セーラは代金をカウンターに置くと、店を出ていった。


「あいつ、ホント頑張るよなぁ」

「リューイチがあの子に仕事を与えたようなモンでしょ?」

 ルルチェがそう言った。

「そうだな」

 俺たちもここで食事を済ませると、城下に戻った。


*        *        *


 街を歩くと、偶然、フイ・ティークのテールーの町の、ジェフェリアと、シア・ラースの騎士ガブリエルのカップルに、バッタリ出会った。

本当にダ・ガールに来ていたんだな。


「よう、ジェフェリア!」

 声をかけた俺と、仲間たちを見つけたジェフェリアが、走って寄ってくる。

「こんにちは!こんなところで会えるなんて!」

「いや、俺たちはダ・ガールの直属の冒険者ってことになってるから、一応」

「わたしとガブリエルは、言い方は悪いですけど、国を捨てて、ダ・ガールへ亡命したんですよ」

「え、マジか?」

「はい!」

 一緒になるためとはいえ、二人で亡命するなんて‥‥‥。

「じゃあ、ガブリエルも?」

「ええ」

「そうか」

 俺はガブリエルの方も見た。

 深くお辞儀をしてくる、騎士ガブリエル。

「結婚したんだなぁ」

 ジェフェリアは少し笑って、「いいえ」と、答えた。

「結婚はまだしていません。亡命したんですから、わたしたちにそういう普通の結婚式は挙げられませんよ」

「ああ、そうなんだ。でもそうだよな。あんたは町娘だったけど、ガブリエルの方は、王族の騎士だったんだものな」

「彼はわたしのために、騎士の称号を捨てたんです」

「マジか?それはもう、漢だな!漢字で〝漢″と書いて、おとこと読む」

「漢字?」

 首をかしげるジェフェリア。

「いや、忘れてくれ!」

 俺は手を振って、言葉をつぐむ。

「でも、結婚式はともかく、指輪くらい買えたら良かったんですけど、そんな贅沢は言ってられませんよね?」

 そう言って、笑うジェフェリア。

「まぁ、結婚ってのはな」

 俺は結婚したことはないが、式なら挙げたことがある。ま、呪いの結婚式だからな。

「ん?待てよ?」

 俺は指輪の話で思い出した。


 そういや、俺たちは指輪を、しかも結婚指輪を二つ、持ってたんだった。



ブクマも良ければください。励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ