第二百二十二章・ポンカの出どころは?
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第二百二十二章・ポンカの出どころは?
俺たち一行は、ドクロの墓所を離れると、フイ・ティークの王都に戻ってきた。
ゼンのことは俺たちは伏せていた。もうゼンのことは放っても大丈夫そうだからだ。
さて、突然だが、王都の裏路地で出会ったポンカ売りの少女をまた見かけた。名前はルーシー・ホワイトだっけな。あの子のおかげでポンカ売買の元締めが放った男たちをやっつけることになってしまったのだ。まぁ、倒したのは俺の仲間のイーゼルたちなのだが。
セクハラに対しては容赦しない女の子たちだ。すごい‥‥‥。
「あら、あなたたち、もう冒険は終わったの?」
向こうの方から話しかけてきた。ルーシーは俺たちのところへ来る。
「ルーシー、お前はまだ麻薬を売ってるのか?」
「ええ。言ったでしょ?他に生きる手段が無いからね」
「元締めの奴から刺客が俺たちのところにやって来たんだぞ!まぁ、仲間がブッ倒したけど」
「元締め?元締めをやっているのはミセス・ボスよ?」
「誰だって?」
「ミセス・ボス。そう呼ばれているわ」
「ミセス・ボス‥‥‥」
「そうよ。この国でのポンカ普及率は世界一なんだからね。いずれ世界中がポンカの虜になるのよ!」
「そんなバカな話があるか!元締めに会わせろ。俺が話付けてやる」
「無理だと思うわよ?それにわたしは直接会ったことは無いから」
「なぜ?」
「わたしは下っ端の下っ端だから。刺客に差し向けたのは、裏路地を支配するフイ・ティークの国女、ジョディスよ」
「ほう」
ん?フイ・ティークの国女だと?
「それは王族の娘なのか?」
「その通りよ。というか、国女ってだけで分かるはずだけど‥‥‥」
「フイ・ティークの王族の娘がどうして裏路地を支配してるんだ?」
「女王に与えられた場所として、裏路地を統括してるの。それだけではなくて、ポンカの取引をもやっているのよ。もちろん裏でね」
「国も認めてるってワケか?」
「たぶんね。それ以上はわたしも、詳しいことは分からないわ」
「そのフイ・ティークの娘に会わせてくれよ」
「裏路地に行けば、会えるわ。もう仕事に戻るから!」
そう言うと、ルーシーは行ってしまった。
麻薬なんてものは根絶するべきだ!
「どう思う?犯罪がらみで生活させるこの国はおかしいよな?」
俺は言った。
「そうですね、わたしもそう思います」
と、イーゼルも言う。
「行ってみますか、裏路地へ?」
「ああ。会ってやるよ、俺たちで!」
俺は皆を連れて、裏路地へと入っていった。
読者の皆様に幸あれ!!