第二百十九章・ルルチェの決着。
レンタルしてきたDVD、いつ観ようか迷ってます。時間が取れなくて‥‥‥。でも一週間以内に観ないと返さなくちゃならないですしなぁ。
第二百十九章・ルルチェの決着。
魔法が使えないのなら、物理で攻撃するしかない。でもルルチェにはそこまでの腕力は無い。セクハラ男たちを倒せるだけの力はあるものの、こんな化け物ゾンビの体にダメージを与えられるほどのパワーなど無いのだ。
では、どうするか?
そばで戦いを見ているだけのゼンの方へ逃げるルルチェ。そして、ゼンの背後に回ると、後ろから首をつかんだ。
「それ以上近づいたら、あなたの婚約者のゼンをこの場で息の根を止める!」
ルルチェの一言に反応したのか、ゼロはその場で止まった。
かろうじて人の心が残っていたのだ。
ゾンビの目にも涙か?
「さぁ、下がって!」
ルルチェは叫ぶ。
ゼンは、ルルチェの手の温かみを首筋で感じながら、動けないでいた。
「ルルチェ姫、あなたはこのわらわを殺すつもりか?」
「いいえ、この場はあなたを人質に取るまでです。あの化け物を下がらせて!それと、この部屋の結界を解きなさい。あなたはネクロマンサーですから、あの化け物も扱うことが出来るでしょう?さもないと、痛くするだけじゃ終わらせないわよ?」
「わ、分かった。ゼロを下がらせます」
「早くして!」
ゼンは、指で合図して、ゼロを培養液に戻した。
「これでいいですか?」
「結界は?」
「解きます!」
ゼンは呪文を唱えると、結界を消した。
その時、しびれ薬の効果の切れた俺たちが、ゾンビ研究室に駆けつけた。鍵をぶっ壊して、中に入る。ご丁寧に部屋の扉に『ゼンのゾンビ研究室へようこそ!ウフッ❤』と書かれた札が掛けてあったので、ここが研究室だと一目で分かったのだ。
一目で分かったって、当たり前だよコンチクショウ!
なめてんのかコラ!!
「ルルチェ、大丈夫か?」
「ええ、大丈夫よ!」
まだゼンを押さえていたルルチェは言った。
「お前の勝ちか?」
「もちろんよ!」
ルルチェは余裕ぶってるが、形相は必死だった。まったく、お姫様の顔が台無しだぜ。
まあいい。ルルチェ一人でも戦うことがこれで証明されたということだ。
俺たちはドクロの墓所を掌握したのだ。
さぁ、これからゾンビどもをどうする?
今日も読者の皆さんに読んで頂いて、感謝します!!皆さんに幸あれ!!