第二百十八章・ゾンビ制作研究室での死闘!
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第二百十八章・ゾンビ制作研究室での死闘!
墓所の中央に位置するところに、ゾンビを作る研究所があった。そこで働く尼僧たちが数十人くらいいた。
「ここがゾンビを作っている場所です。ダ・ガール・フォー・ルルチェ」
俺の仲間をフルネームで呼んだらしいと、あとでルルチェから聞いた。
「ここでわたしに何をさせようとするの?」
「ゾンビと戦ってもらいます」
「どんな?」
「墓から掘り出した、わらわの婚約者ですよ」
「え?」
ルルチェは驚きを隠せなかった。
どういうこと?婚約者って。
「ゾンビとは一般的には生きた人間を仮死状態にして、それから誕生させるのが普通。でも、このゾンビは死んでから数年間が経過してから作った化け物なのよ」
「自分を愛した人間を、ゾンビ化したというの?しかも化け物に?」
培養液に入ったゾンビを出すゼン。
「この化け物は、名をゼロと言います。ゾンビ実験の一番最初に作った死霊兵器としてのモンスターです。あ、倒したとしても、コインにはなりませんよ」
ルルチェはゼロを前にして、恐怖を覚えた。
首を飛ばさないと死なないの?
ルルチェは本気モードでゼロを相手にする。
「風の魔法よ!」
しかし、魔法はかき消された。
「えっ?」
ゼンはルルチェを見て言う。
「ああ、この部屋では魔法封じの結界を張っているから、いかなる魔法も使うことは出来ないのよ」
「そんな!」
ルルチェに勝ち目は無かった。
ゼロはルルチェに襲い掛かる。それを間一髪で避けたルルチェ。
ゼロの動きは予想より鈍かったが、このままではパワーで負ける。
ここにいたらやられてしまう。
場所を変えないと!
ルルチェは自分の判断で、結界を張られていない廊下へと逃げようとした。しかし、扉は閉まっていて、鍵も掛けられていた。
逃げられない!どうする?
ゼロはまたしても、追って来て、攻撃してくる。
ルルチェは扉から離れて逃げた。
一人では敵わない。それにもし、ゼロに引っ掻かれたり、噛まれたりでもしたら、自分もゾンビ化してしまう。
この化け物を何とか倒さないと!
ルルチェはその高い知能で、倒す方法を考えた。
読者の皆様に幸あれ!!