表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
213/479

第二百十二章・テールーの町での恋物語〈中編〉

昨日はよく眠れませんでした。頭使い過ぎかなぁ?あ、昨日もたくさんのアクセス数をありがとうございます!!

第二百十二章・テールーの町での恋物語〈中編〉



 シア・ラース王朝は、女性は男性に尽くすことが女の幸せであると、シア・ラース・ア・リストレア姫が説いていて、このフイ・ティーク王朝では男は女に死ぬまで尽くせと説いているのだ。

その間に位置する二人が、恋愛関係になると、一体どうなるんだろう?


「冒険者さん、わたしは以前、シア・ラース王朝の騎士、ガブリエルさんに思いを告げられたんです。その時は答えをはぐらかしたんですが‥‥‥」


 それ、いけないやつだぞ!


 前にも思ったことだけど、もう一度繰り返す。俺はかつて、好きになった女の子に告白したことがある。しかし、友達からならいいよと言われて、これで付き合うことになったのだと、俺は勝手に思い込んでいたのだが、相手の女の子は、あとでやっぱり嫌になったらしいのだが、それを直接俺に言い出すのは自分が悪者になるからと思い、無視してればそのうち、俺が諦めて、自然消滅するだろうと考えて、ずっとそこから無視される日々が続き、俺が一体どういうことなんだと詰め寄ったら、俺から脅されたと周囲に言い出し、周りからは俺が、自分が振られたことに逆ギレしたように思わせて、俺が悪にされてしまったことがあるのだ。その間、無視されてから半年の月日が流れていた。

その時、さらに俺は周囲から孤立してしまったのだ。女は怖い。要するにその子は俺をキープ君にしていたと知ったのは、学校を離れてからのことだった。


 だいたい一度だけデート(?)したことあるけど、周りに見られて変な誤解を受けないように変装して来るなんて、失礼にもほどがあるだろ!

そこはマジでキレたい。


 告白されたのに、ちゃんと返事をしないのは無責任だろと、俺は思った。


「あんた、その人に返事を先延ばしとか、やるなよ?」

 俺はジェフェリアに強く言った。


 俺は半年、答えを先延ばしにされた挙句、悪者にされたのだ。それはやっちゃいけない!


「相手は自分の気持ちを大事にしてるはずだ。自分も誰かに好きだと言って、先延ばしにされたら、嫌だろう?」

 後ろでコホンと咳払いをするイーゼル。


 あ、俺もそういや、イーゼルに対しての気持ちをはぐらかしている面があったな。


言い過ぎは良くない。


「そのガブリエルって騎士には、ちゃんと自分の気持ちを伝えるようにしような。責任はあるからな」


 ジェフェリアは、「うん」と、首を縦に振った。

 誠実な子だとは思うが、この子はイマイチその辺の主張に欠けているように見えた。


*        *        *


 翌日、俺たちは町を見て回った。小さな町にしては、商業が盛んだった。商人たちが集まる場所となっていたのだ。


 適当に食事を済ませると、果物屋に騎士の格好をした男がいるのを見つけた。

 ひょっとして、あれがシア・ラース王朝の騎士ガブリエルという奴なんじゃないか?


 ジェフェリアに話しかけている様子だった。


さて、あの子はどう出るんだ?


 俺はそれが楽しみになってきた。

 他人の色恋は甘美なものだ。

 

 騎士ガブリエルよ、ちゃんとした答えをもらえよ!



もうすぐ年末のお掃除です。更新が滞りなく出来るか心配ですが、出来るだけすることにします。よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ