第二百九章・ミルメコレオ出現!
知り合いに占い師の人がいて、占ってもらったら、ライトノベルを書きなさいと言われました。そんなこんなでラノベっぽいものを書いているのです。
第二百九章・ミルメコレオ出現!
俺たち一行は、木の一本もない砂漠を通って、北へ向かった。歩くにつれて、夜が早くなってくる。日が暮れるのが早かった。オアシスを見つけた俺たちは、そこへ行くと、すぐにキャンプを張る俺たち。
「早くキャンプを張られて良かったな」
俺は食事を終えてから、くつろぐ。
女子たちは、何だかオアシスの中央に目をやっていた。
「どうしたんだ?」
俺は落ち着きのないイーゼルたちに声をかけた。
「いえ、そこに泉があるじゃない」
ルルチェが言った。
「わたしたち、ちょっと水浴びがしたいんだけど‥‥‥」
ああ、俺という存在が、それを邪魔しているということか。
「分かった。入って来いよ」
俺は毛布に寝っ転がって、言った。このくつろぎはやめられない。
「あの、リューイチ。わたしたち、水着は持ってないの」
「左様で」
「だから、その、水浴びをしている間、オアシスを出ていて欲しいんだけど」
「え、そこまでするか?」
「だって、もし覗かれたら嫌じゃない?」
「俺が覗くとでも?」
「あのね、気を悪くしないでほしいんだけど、あなたは男じゃない?」
「ああ」
「どうしたって、わたしたちのような年頃の女の子が裸で水浴びしてるとしたらよ?絶対に覗くと思うの」
「覗かないって」
「それは信用できないから、オアシスを離れて欲しいの」
これ以上はもう、時間の無駄だな。
「分かったよ。どっかに行っていればいいんだな?」
「そう。お願い」
少しの間だけならいいか。
俺は起き上がると、スタスタとオアシスを出た。
ルルチェが「ごめんねー」と言う声が聞こえたが、俺は無視する。
さて、適当に時間を潰すか。
三十分くらいオアシスの外にいれば、十分だろ。
俺は迷わないように、オアシスが見えるところでくつろいだ。
砂漠だから、空気が冷たい。
* * *
ニ十分くらい経ってから、俺はボーッとしながら、その辺を歩いていく。
その時、オアシスのほうから悲鳴が聞こえた。
何だ?
何かあったのなら、オアシスに戻ってもいいが、覗きと思われたら最悪だ。
行くべきか、行かぬべきか‥‥‥。
でも、俺は心配になった。
こんな時は、悪者になっても行くべきかもしれない。
俺はオアシスへと走る。
そこにいたのは、頭がライオン、胴体がアリのような魔獣のミルメコレオがいた。
無防備状態で、泉の端にまで下がっていた、裸のイーゼルたちが、声を殺しながら、おびえている。
これは俺が、戦わなければ!
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