第二百八章・墓所へ行こう!
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第二百八章・墓所へ行こう!
俺たち一行は、城下を離れようとした。その時、男たち五人に囲まれた。
「誰だ?」
俺は警戒した。
「ちょっと来てもらおう」
こいつらは、まさかポンカ売りの元締めの関係者か?
それに女性を前にしても、〝女性のために!″を付けない。
レジスタンスにして、ポンカの元締めの連中だ。
「これから俺たちは、この城下を出るんだけどなぁ」
俺は、出来るだけなら争い事は避けたい意思を、言葉に含ませた。
「ただの冒険者どもが、我々の商売にケチ付けてくれたらしいな?ええ、オイ!」
うるせーな。
「別に、俺はただ、クスリの商売はやめた方がいいって言っただけなんだけどなぁ‥‥‥」
俺は腕を組んで言った。
「いいから来い!」
この連中、うぜーよ!
「リューイチ、そなた一体何をしたんだ?」
コマドリが訊いてくる。
「いや、こいつらの商売を邪魔してしまったようだ。まぁ、身に覚えはあるんだが」
「商売って?」
「ポンカとかいう麻薬だよ」
「麻薬?」
コマドリは絶句した。
イーゼルたちの後ろにも回り込む男たち。
さぁ、どうする?
連中は、ルルチェの肩に手を伸ばして、つかんだ。
別の男も、コマドリの頭に手をやり、グッと自分の方に引き寄せた。
さらにイーゼルのお尻に手で触れる男。
こいつはマズい。この男らは、もっとも手を出してはいけない女三人に手を出してしまったのだ。
次の瞬間、俺の仲間の三人は、セクハラしてきた男たちをボッコボコにして、地面に倒してしまった。この女の子たちは容赦がない。俺とは違うのだ。制裁を加えてもいい時には、当然全力で制裁を加えるのだ。
俺のようなヘタレとは違う。要するに強いのだ。
倒された男たちは、自分が何をされて倒れたのか、分からないでいた。
「さぁ、行きましょうか?」
ルルチェが言った。
「こんな連中、とことんぶっ潰せばいいんだ」
コマドリも言う。
さすが、冒険者。レベルが違う。イーゼルでさえ、物理で殴ると男は吹っ飛ぶ。
冒険者は時代遅れだが、それなりの経験値は積んでいるので、強さだけは折り紙付きなのだ。
知らなかったのなら、俺の言い忘れだ。言わなくてスマン!
「よし、これでもう墓所へは行けるな?」
俺は何事も無かったように、その場を去ろうとした。
他の三人も、俺に続く。
セクハラしたら、こんな目に遭うことを、俺のパーティーが知らしめてくれた。俺のパーティーは一味違うぜ!
俺たちは、城下を出ると、そのままドクロの墓所へと向かった。
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