表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
193/479

第百九十二章・リュクタアール・エズモンドは?

休日にもかかわらず、読んで頂いてる皆様に感謝です!!

第百九十二章・リュクタアール・エズモンドは?



 ぞろぞろとやって来るヴァンパイアキラーの連中たち。やっとお出ましか。

「こいつは徹夜仕事になるかもな。敵は400。それに奴らは魔族。油断できない」

 俺は錬金の剣を抜いた。

「敵の総大将は?」

 ベアトリアースが答える。

「黒装束のリュクタアール・エズモンド」

「何か特徴は?」

「胸が異常にデカいというところですかね」

「おい!」

「別にわたくしはセクハラ主義ではありませんのよ。ただ、事実を言うのみです」

 

 ロリっ子のこいつは至って純粋な性格なのだな。


「で、そいつを倒せばいいんだな?」

「いいえ。全滅でお願いします」

「ぜ、全滅?マジでか?」

「これは生死を賭けた戦いです」

「つまり、殲滅戦ってワケか」

「そうです。容赦してはいけません」


 そういう戦いは苦手だな‥‥‥。


 大勢のヴァンパイアキラーたちが、走ってきた。

「さぁ、大掃除だ!」

 俺は剣を握った。


 敵は、俺の振る剣を、ことごとくかわしていった。

「な、何だこいつら!」

 

 ベアトリアースが指先から銃弾を飛ばして、敵を倒しながら言った。

「だから言ったでしょう。奴らはマーシャル・アーツの達人ばかりなのですよ。というか、戦闘中は戦闘に集中しなさい」


 はい、分かりました!


 俺は通り抜けたヴァンパイアキラーを追う。

 他の敵は、皆に任せよう。

「待てコラ!ヴァンパイアキラーども!!」

 俺は背中を見せた敵に斬り付ける。さすがの武術の達人でも、背後からの攻撃には対処できまい。

武道家のレラでさえ、俺のチートに勝てなかったのだから、いくら武術に長けていようと俺のチートには敵わないのだ。


 俺はさらに敵をぶった切る。

 錬金の剣の長所は、どんな奴でも一撃で仕留められることだ。

 これほど実戦に向いている剣は無い。さすがの錬金術で精製された剣だ。


 ありがとな、ケイト!


 戦闘はずっと続いた。何せ殲滅戦なのだから、一匹たりとも逃してはいけないのだ。

「おい、コマドリ!逃げる奴を仕留めてくれないか?」

「ああ、分かった!」

 コマドリは敵の軍団の後ろに回り込み、退路を断った。

「イーゼル、火炎魔法で奴らを焼いてくれ!」

「はい!」

 イーゼルの火炎放射が、敵をどんどん火だるまにしていった。

 リエットも加勢して、風魔法でかまいたちを起こし、敵を裂いていった。


 敵が武術を得意としているのならば、俺たちに近づく前に倒してしまえばいいのだ。


 戦闘は、夜明け前まで続いた。

 けっこう皆、ヘトヘトになる。

 俺やベアトリアースは、かなりの体力の持ち主なので、その辺は心配はいらなかったのだが。

 

 最後の一匹を斬り倒した俺は、敵の全滅を確認した。

「あれ、敵の総大将の、確かリュクタアール・エズモンドって奴は?」

 ベアトリアースも、敵の総大将がいないことに気づく。

「しまった。どさくさに身を隠したようですね」

「え?どうすんだよ?」

「あのヴァンパイアキラーのことだから、栄養補給に行ったとしか、考えられませんね」

「と、言うと?」

「たぶん、森の鍛冶屋のケイトが狙われるかもしれません」

「な、何だと?あいつは厳戒令のことは知らないはずだぞ!」

「マズいですね。リューイチ、助けに行ってあげなさい!」

「言われなくてもだよ!」

 俺はその場を離れ、森がある方へ走って行った。

 


読者の皆様に幸あれ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ