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第百九十一章・いろいろと用意しなくちゃな。

もう冬ですね~。暖房入れていても寒いです。あ、総アクセス数が25000を越えました。これも皆さんのおかげです!!ありがとうございます!!

第百九十一章・いろいろと用意しなくちゃな。



 俺たちは、森に住む吸血鬼のケイトのところへ行った。そこにはミイラのシーイもいる。不老不死コンビだ。

コテージに入る俺たち。


「よう、久しぶり!」

 相変わらず本を片手に焼けた金属を打つケイトがいた。

「あんたらか。今日はどうした?」

「いや~、お前に危機が迫っているという警告に来たんだよ」

「危機?何だそれ?」

「知らなくて当然だと思うが、ヴァンパイアキラーの軍勢が、ダ・ガールで確認されたらしいんだよ」

「ヴァンパイアキラー‥‥‥。ああそうか。あの!」

 ケイトは本を置いた。

 深刻な顔になる。

「あいつらか。わたしも以前、殺されかけたよ」

 ミイラのシーイが、意外そうな顔をする。

「お師匠様、不老不死なのに殺されかけた経験があるのですか?」

「ああ。ヴァンパイアキラーは群れで動く。そして人間や吸血鬼などの血や肉を好んで食べて生きていく連中だ。魔族だから強いしな」

「はぁ‥‥‥。それは危険ですね」


 一応、警告はしておいたし、ケイトは大丈夫かな?

 死なれたら、夢見が悪いし。


 俺たちはケイトのコテージをあとにする。


*        *        *


 ヴァンパイアキラーの出現は夜だ。夕方にはダ・ガールの城下や、近隣の村や町にも戒令が敷かれた。夜に外出は全面禁止となった。


 敵の軍団の勢力は約400。戦闘は免れないだろう。俺たちは城下の外に待機した。

俺とイーゼル、ルルチェにコマドリ、ベアトリアースにリエットが、ダ・ガールを守る役目を負った。


「それで、連中はどう攻撃してくるんだ?」

 俺はベアトリアースに訊いた。

「マーシャル・アーツですよ、リューイチ」

「マーシャル・アーツ?武道っていうか、格闘技術を持っているのかよ?」

「ヴァンパイアキラーは年を取らない。その間に戦いの極意を極めるのが風習です。そこで目につけたのが格闘技」

「まるでゲームの世界だな!」

「ゲーム?何のゲームです、リューイチ?」

「格ゲーだよ」

「かくげー?」

「いや、忘れろ」

 もうゲームの話はしない。いろいろ説明が面倒だ。てか、詳しく説明しても分かってもらえないしな。ネトゲとかは特にそうだ。


「弱点なんかは無いんか?」

「ありますよ。ニンニクに十字架、強い光に銀などですね」

「まんまヴァンパイアの弱点じゃん!」

「その通りですよ。ヴァンパイアキラーも一応は吸血鬼の一種ですからね」

「そんな物、用意してこなかったぞ!」

「ああ、言い忘れていました。お前が訊かなかったからですよ、リューイチ」

「悪かったな!」

「大丈夫です。お前なら、そんな物は用意しなくても、戦えるでしょう。チートスキルに錬金の剣がある限り」

「そ、そうか?俺に懸かってるのか?」

「そう思っておいていいでしょう。お前は強いんですから」


 何となくだが、俺は自信を持った。



読者の皆様に幸あれ!!

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