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第十八章・彼女が悪いんじゃないだろう?

一日のアクセス数が、また100を超えていました。読者様に感謝します!!これからも応援してください!!ありがとうございます!!

第十八章・彼女が悪いんじゃないだろう?



 ルルチェは、魔導書の中の、他者からの魔力を分けてもらう呪文を見つけ、イーゼルの手から彼女の魔力をもらい、自分の魔力にして、病気にかかった人たちを一人ずつ、解呪していった。

 幸いまだ誰も町の人たちは死亡者は出てなかった。

 今のうちだ。

 

 ルルチェもイーゼルも呪術者ではないため、呪いを解くのは初めてだったが、それでも尽力した。

 俺はマイナリースが籠いっぱいに採ってきた薬草をすり潰していくのを手伝った。

 コマドリがそのすり潰した薬草を、煎じる役目をやってくれた。

 

 薬ができると、それを片っ端から病人へ与えていく。

 回復には時間がかかるが、それでも薬の効果はあるはずだ。

 

 俺は引っかかっていることがあった。

 こういった疫病だが、これはどこから持ち込まれたのか、謎だった。

 突然病気が流行するとは思えない。誰かがこの町に持ち込んだんじゃないだろうか?

 と言うのも、この疫病には呪いがかけられていたからだ。

 病に呪い。この二つが併せ持つというのは、たぶん魔法使いの類の仕業だろう。

 

 そう、誰かが悪意を持ってこの町にばらまいたと考えるのが妥当だ。

 

 こんな真似をしてくるなんて、大それた奴に違いない。

 何の罪もない町の人々をこんなメに遭わせるなんて、許せない!

 

 俺は自分に誓った。こんなことをした悪意のあるやつを野放しにはできない。

 戦って討伐してやる!


マイナリースが採ってきた薬草は、効果が絶大だった。


約半日で町の人たちの頭痛や吐き気、高熱などが和らいだ。

エルフというのは賢者や僧侶のヒーリング魔法に匹敵する治療効果がある薬草を見つけられるのだと感心した。


町の人たちも溜飲が下がるだろう。

町の安全と平和が守られたのだ。


しかし、ギルドに一度集まった俺たちが、疫病や呪いの話に夢中になったのを誰かに聞かれたのか、その話はいつの間にか広まり、その話には尾ひれがついて回り、原因は魔女の仕業ということになっていた。


夕方の町では、魔女のイーゼルが疑われた。

イーゼルはまだ駆け出しの魔女だ。それにレベルも低いし、この町にこんなことをする理由もない。それに彼女は俺のパーティーの仲間で良い奴だ。


だが、俺たちは町の人に追い出された。

疫病を救ったというのに町を追放とは‥‥‥。


 俺はイーゼルの肩に手を置き、慰めてやった。

 

俺にも経験はあるさ。

やってもいないのに、女子更衣室をのぞいたとか、小学生をストーカーしたとか、女教師にセクハラしたとか、根も葉も無いウソの噂を流されて、集団無視される理由を作られたのだ。だから、イーゼルの心境は痛いほど分かるのだ。


だが、何と言葉をかけていいのかは分からなかった。

俺もチートなのに、こういう時は無力だ。


俺たち一行は、ルビの町を去った。



読んでくれる人がどんどん増えていまして、どうもありがとうございます!!これからも書きますのでよろしくお願いいたします!!

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