第百八十八章・またダン・ルーエへ行くことになったよ。
おはようございます!!休日なので寝過ごしました。今日も更新しますので、宜しくお願い致します。
第百八十八章・またダン・ルーエへ行くことになったよ。
つい数日前に戦争したとは思えないほど、俺たちは歓喜に満ちた旅へと出た。主に女子たちが。
さてさて、ダン・ルーエへ行こう。
「そういやルルチェ、飛行船ってこの時代にあるんだな?」
「何よ急に?あるでしょ。ダン・ルーエのドワーフが発明したと言われる、空飛ぶ乗り物でしょ?」
「ダ・ガールにもあるのか?」
「無いわよ。この世界じゃ一番魔法科学が発展しているルイ・イークが持ってるって話よ」
「王族しか乗れないんだよな?」
「そうね。それだけの国力があるのが、ルイ・イークの自慢だろうからね。王族の象徴なのよ、技術力はね」
「ふ~ん。だったら俺たち冒険者は乗れないのか‥‥‥」
「乗せてもらえるわけないでしょ。それにわたしたちは一度、ルイ・イーク軍と戦ってるから、絶対に乗せてくれることはないと思う」
「ああ、そうだったな。あの陸上戦艦ガンドレアもすごい兵器だったからな」
「壊しちゃったけどね」
「あれも戦争だったんだから、しょうがないだろ?」
「それはそうだけどね」
* * *
ダン・ルーエへ着いた俺たちは、王都へ向かった。馬車は楽でいいよな。
王都では、広場に設置されているたくさんの店があった。
「これはすごい規模だな」
俺は感心した。まだスイーツは並んでいなかったが、明日はスイーツ祭りだ。
これ以上賑わうことになるのは目に見えている。
それも女子たちが。
それで、俺たち一行はダン・ルーエの城へ行って、一泊させてもらうことにする。
ダン・ルーエの王様は、快く俺たちを迎え入れてくれた。
「おお!よく来たな!ずっと居てくれても良いのだぞ?」
本気かよ?
「いや、実は明日のスイーツ祭りに参加するために来たんですけどね。お恥ずかしながら‥‥‥」
「いやいや、このイベントは、王都を活気出させる良い催し物なのだからな。年に一回だけだが、いろんな国からわんさかと人がやって来るのだよ。スイーツを作る者、スイーツを売る者、そしてそれらを買って召し上がってくれる者」
「俺たちは食べる方だけなのですが」
「いやいやいや、それでもいいのだよ。明日はたくさんスイーツを召し上がってくれ。もちろん金も落としてからだけどな」
金が国力の資本だからな。
「戦争や殺し合いなどの血生臭いところから、離れてても良いのだよ」
そう言う王様の言葉も確かにと、俺は思った。
最近はそういうただ楽しむだけということを、忘れていた気がする。
俺も楽しく参加させてもらうか。
気を緩めることも、それはそれで大切だろう。
戦いや冒険とは違うことも大事だ。俺はそう思った。
チート関係ない時も必要なのだ。
腹を空かせたまま、俺たちはダン・ルーエの城で食事もそこそこに一泊過ごした。
明日が楽しみだ!
次話では、前に出てきたキャラが出てきます。こういう回があっても良いと思って書きました!!