表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
180/479

第百七十九章・助け?いや、援軍か!

今日は気分が良かったので、戦争映画観てたら、またキツくなってきました。う~む、何だかなぁ。

第百七十九章・助け?いや、援軍か!



 俺たちが館の真正面から中へ突入したあと、平原ではさらなる兵力が投入されたようだった。

 もうすでに俺たちを追う女兵士たちはいなくなって、代わりに新エトカニア騎士軍団に攻撃をするようになっていた。

新エトカニア騎士軍団の皆でも、7000人の敵を相手にしていたら、それでは多勢に無勢だろう。


 しかし、俺たちもここまで来たのだから、もう戻れはしない。

悪いがこのまま戦ってほしいのだ。何とかならないか心配だが、それでも俺たちは、先を急いだ。


 館の中に突っ込むと、俺たちは、やけにその中が静かなのに気づいた。

「リューイチ、この館はもぬけの殻ですよ」

 イーゼルが言った。

「そのようだな。でも念のために警戒しよう」

 俺は逆に慎重になる。

昨日とはまったく違う雰囲気のヴァンラード館だった。

エクル・エスペランザはいないようだ。もしや、逃げたか?


 俺たちは館を突っ切った。迷路に行くこともない。地下でなければ、地上のどこかには必ずいるはずだ。一階の部屋を探し回る俺たち。


やはりどこにもいない。

こんなことってあるのか?


 俺は二階に行ってみた。どの部屋も空っぽかと思いきや、忍者刀を持った女がひとり、エクル・エスペランザの部屋に立っていた。


「お前は?」

「魔族のクローディアだ。殺し屋で通っている。わたしの相手はお前でいいのか?」

 左目に眼帯の女。こいつで間違いない。喫茶店『もか』のエルフ、アレキサンドリアが言っていた刺客の一人。


 コマドリが部屋に来て、クローディアを見つめた。

互いに忍者刀同士。しかし、持ち方は、コマドリは逆手持ちだったが、相手は正眼の構えだった。

「リューイチ、こいつはわたしが斬る!」

「殺すのか?」

「いざとなったら!」

「こいつはおそらく覚悟を決めているだろう。だから、わたしも覚悟を決める」

「ヤバいと思ったら、逃げろよな」

「冗談!」

 俺はコマドリにこの場を預けた。

 死ぬなよ、コマドリ!


 俺は別の部屋に行った。そこの窓から、外の合戦がよく見えた。やはり新エトカニア騎士軍団は苦戦しているようだ。ましてや、女相手では本気は出せないだろう。

もっと別に、カル・デールの兵が来ればいいが‥‥‥。


 そう思った時、森の中からさらにたくさんの魔族たちが応援に来た。

 あれは?


 よく見ると、エミリディアと、その部下たちが援軍としてやって来たのだ。加勢するエミリディアたち。


 これは強力な援軍だ!


 彼女たちの到着で、形勢は逆転した。

エミリディアの軍は、相手が女兵士たちだろうが、お構いなしにやっつけてくれる。


 これで安心だ。


 俺はイーゼルと合流すると、館を出た。

「リューイチ、エクル・エスペランザはおそらく、金山にいると思います!」

「金山?」

 

 ああ、奴隷を働かせているというあの場所か。この先にあるらしいんだっけな?

 俺とイーゼルは、その金山に向かって、足を速めた。

 


今日もたくさんのアクセス数をありがとうございます!!励みになります!!読者の皆様に幸あれ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ