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第十七章・病は呪いから?

冒険活劇に憧れていました。そういえば、一日のアクセス数がまた100を越えました。読んでくださる皆さまには本当に感謝です!!ありがとうございます。

第十七章・病は呪いから?



 ルビの町で謎の疫病。このままではもっと被害は広がり、さらに被害は拡大する。


 俺たちはギルドに集まった。

 ここはルルチェの分野が一番近いだろう。

「ルルチェ、この疫病はいったい何だと思う?」

「少し回ったけど、この病気には呪いがかけられているみたい。エルフのマイナリースさんが薬草を集めているから、これからその薬草で薬は作れると思うの。だけど、呪いがある限り根絶は難しいと思うわ」

「そんなそこらへんに生えてる犬のションベンがかかっているような薬草を飲ませるのかよ」

「え、何それ?きれいに洗えばいいでしょ?」

「まぁな。でも、呪いの特定はできないんだな?」

「魔導書の類でもあれば‥‥‥」

 そう言うと、ルルチェはイーゼルの方を見る。

イーゼルは魔導書をいつも持ち歩いてるじゃないか!

「イーゼル!」

 俺たちは職業、魔女であるイーゼルに、魔導書を出すように言った。

さっそくルルチェはイーゼルの出した魔導書を借りて、すぐに開きページをめくる。

「呪いと疫病の魔法のページは‥‥‥」

 あった!


「呪いには長く苦痛を与える呪いと、すぐに死なせる呪いの二種類あるわ」

「えげつねぇな、呪い」

 俺はゾッとした。


「解呪の魔法はある!スペルは、クラッチャアート・ロン・ペーハー・ファン・リーネテーゼ・ソウ・イブリュ」

「長ェな‥‥‥」

「暗記した」

「え、もう?」

「わたしは賢者よ」

「頭いいんだな」

「暗記なんてただの情報処理能力の一つよ。わたしには造作もないことだわ」

 

なるほど、イーゼルは暗記が出来ないから、スペルとやらを、いちいち魔導書を開いて読み上げてるんだっけな。


「でも、それで呪いの方は解くことができるんだな?」

「ええ。でも病気は薬草が必要だし、この町で疫病にかかっている人たち一人ひとりに呪いを解く呪文をかけていくには、わたしだけでは魔力が足りない」

「それなら、イーゼルの魔力を分けてもらって使うのはどうだろう?」と、コマドリが提案してきた。

「それでもいいけど、イーゼル?」

 イーゼルは首を縦に振った。


「よし、じゃあルルチェとイーゼルで解呪に専念してくれ。コマドリはエルフのマイナリースが薬草を持ってきたら、薬を作る手伝いをしてやるんだ」

「ああ、わかった!」

 

俺のチート能力でも呪いや病に対しての防御力はないのかもしれない。ここは人海戦術で対処するしかない。

もし、俺たちの誰かが疫病にかかったとしても、ルルチェがいれば解呪はできるし、病でもマイナリースの犬のションベンがかかったような薬草で回復はできるだろう。


最大限の努力は俺だって惜しまないつもりだ。


俺が生前、イジメに散々遭っていた時、周りの誰も助けてくれなかった。

大人というか、教師たちにも相談はしたが、本気で取り合ってもらえず、見捨てられた。

それが何より許せなかったのだ。

だから俺は、逆にキツイことに困っている人たちを見過ごすことはできないんだ。

奇麗ごとかもしれないし、そういうのが鼻に着くと呼ばれるかもしれない。

偽善だと言われるかもしれない。

でも俺にも正義感はある。

俺のためだけじゃない。誰かのために働くのも自分が生きる上で必要なことではないだろうか?


俺は中途半端に終わった転生前の自分の人生を悔いるよりも、先の人生を生きたいんだ。

次は間違えないようにも!


映画を観て思い付くネタもありますので、情報源は多い方が良いですね。ご感想を頂けたら嬉しいです!!

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