第百六十一章・巨大建造物は巨人の物?
読者の皆様に感謝しています!!ちょっと体調崩しましたが、休んで次に備えます。
第百六十一章・巨大建造物は巨人の物?
スタッドアーガの荒野の荒野に入った俺たちは、そこにある朽ち果てた大きな建造物がたくさんあることに気付いた。
たくさんあるが、どれも住んでいる人はいない。それに人間が住むには内装が大きすぎる。
「ここは何だ?」
俺は歩きながら、岩でできた巨大建造物を見回した。
「リューイチ、ここはキュクロープスの住処の後のようです」
と、イーゼルが言った。
知識あるな。
「キュクロープス?」
「サイクロプスとも言います」
サイクロプスなら知ってる。巨人で目が一つの怪物だろ?
「今度からはサイクロプスと呼んでくれ」
「なぜです?」
「そっちの方が、なじみがあるからだ」
「リューイチは、サイクロプスに詳しいんですか?」
「いいや。でもゲームでは出てきた」
「ゲームで出るのですか?サイクロプスが?」
ああ、この世界でのゲームは、カードゲームかショーギみたいな、アナログなやつしか無いんだっけ?
「上級モンスターのミノタウルスみたいなのだろ?」
「それはサイクロプスに失礼ですね。彼らは下級の神なのですよ」
え、そうなん?雑神の類なんだ。
「サイクロプスを探しましょう。寺院へ案内してくれると思いますよ」
イーゼルの言葉に、ルルチェもうなずく。
「でも、こんなに広い荒野で見つかるのか?」
「大丈夫ですよ。あっちもこちらを見つけるでしょうから」
「なるほどな‥‥‥」
俺は理解した。
「ただ、この荒野に長く居るのは危険だな。野犬のモンスターがいる」
と、コマドリ。
「やっぱりモンスターもいるのか」
「今のわたしたちのレベルでは大丈夫だ。ただ、野犬は数がとても多い。一匹見つけたら、五十匹いると思え」
おいおい、マジかよ?
病気とか持ってないだろうな?
俺たちは荒野を進んだ。天気は晴れ。とても乾燥している。足場も悪い。
確かに荒野だな。
時々、サボテンが生えている。ここは西部劇に出てくる荒野か?
何だかそういう感じになってきたようだ。
ジリジリと、太陽の光が気になるほどの暑さだ。
「みんな、大丈夫か?」
俺は皆の方を向いた。
みんなへばってるようだった。
でも、こんなところで休憩しても逆効果になりそうだ。
俺たちは、頑張って先を進む。
やがて日が暮れ始める。
その時、俺たちをつけ狙っている気配を感じた。
「どうやら、野犬の群れの登場のようだな」
俺はフラグが立ったことを忘れてなかった。
こいつらは斬って良し!
食われてたまるか!
野犬の群れは、俺たちを囲んでいた。どっちがどっちの夕食になるのか、勝負だ!
読んでくれる皆様に幸あれ!!