第百五十九章・チート炸裂!
朝寝坊してしまいました、スミマセン‥‥‥。たくさんのアクセス数をありがとうございます!!
第百五十九章・チート炸裂!
ミノタウルスは、さらに俺に攻撃してきた。しかし、地の利を生かし、俺は森の木々に隠れ回って回避する。
こいつ、強いな!
まぁ、そうか。上級モンスターだからな。
ミノタウルスは一言も話さずに俺を追いかける。
素手でも倒せるだろうか?
いや、俺はチートだから、ワンパンで倒せるだろうけど、あのモーニングスターが邪魔だな。
俺は森の奥へと退いた。ここまで来ると、真っ暗で前がよく見えない。
だが、ミノタウルスのズシンズシンという足音だけは、良く聞こえるので、相手の位置は分かる。
あんな単細胞な奴が、物理で攻撃してくるなんて、戦いも楽じゃないな。
俺は草むらに隠れた。
ミノタウルスは俺を探しているようだった。
あくまで狙いは俺か。
突然、モーニングスターの鉄球が、俺の頭上をかすめた。
相手には俺が見えるのか?
俺は草むらを出た。
目の前にミノタウルスの巨体がいた。
こいつは厳しいタイマンだぜ。
鉄球がさらに飛んできた。それを俺は避けたあと、鎖の部分をつかんで離さなかった。
ミノタウルスも鎖の部分をつかんだ。
綱引き状態になる。
しかし、これで鉄球攻撃は封じた。あとは俺のチートな握力で、鎖の部分を思いっ切り引っ張った。
バキンという音がして、鎖が切れた。
俺の足元に鉄球が転がる。
しめたぞ!
俺は鎖をぶん回して、鉄球を飛ばした。
さっきのお返しだ!
鉄球はミノタウルスの頭に直撃した。
勢いで倒れるミノタウルス。
立ち上がる隙は与えない。そのまま俺は、グーでミノタウルスの腹をパンチした。さらに回し蹴り。そして射程の長い右ストレートを食らわす。
最後に雄たけびを上げたミノタウルスは、巨体がコインへと変わる。
やった。一人で倒したぞ!
俺は安心してキャンプへ戻る。
俺の気配に気づいたのか、コマドリが目を覚ました。
「リューイチ、起きてたのか?」
「え?ああ。ちょっと森へな」
「森に行ってたのか?何しに?」
訊くな!
「いや、ちょっと、ただの夜の散歩だよ」
「眠れなかったのか?」
「まぁ、そんなところだ」
「わたしもちょっと森へ‥‥‥」
そう言うと、コマドリは起き上がって森へ向かう。
「どうした?」
俺が訊くと、コマドリは、「訊くな!」と、声を出して言った。
そして森の中へ行くコマドリ。
その数分後、コマドリはダッシュでキャンプに戻ってきた。その後ろには別のミノタウルスが、コマドリを追いかけて、ズシンズシンと足音を立てる。
連れて来たのかよ!
しかも二頭目。
ミノタウルスの足音で、ルルチェもイーゼルも目を覚ます。
キャンプにミノタウルスが入って来たのだ。
ルルチェとイーゼルは、飛び起きた。
「じょ、上級モンスターのミノタウルス!」
ルルチェが叫んだ。
ああ、しょうがないか。みんな戦闘準備な。
みんなはパニックになりながらも、応戦した。それに俺も加わる。
そしてミノタウルスを、ほとんどリンチに近いフルボッコ状態で倒してしまった。
何だか気の毒なやられ方したぞ、このミノタウルスは‥‥‥。
てか、さっきの俺と最初に現れたミノタウルスとのタイマンは、一体何だったのだろう‥‥‥。
そう思いながらも、四人がかりで倒されたミノタウルスは、コインへと変わった。
ミノタウルスよ、ご冥福を‥‥‥。
もう師走に近づいてますね。お風邪などをお引きにならないよう、願ってます。