第百五十四章・ダ・ガールのミスコン!(水着審査アリ)
こういう遊びの回も、楽しく書かせてもらってます。
第百五十四章・ダ・ガールのミスコン!(水着審査アリ)
ミスコン当日、天気は晴れ。特別に設けられたステージと楽屋に、午前中に終わった予選通過した八名がいた。
コマドリは顔とウエディングドレス姿だけで、あっさり予選は通過した。
これより本選開始。
とても強い女性として、自分をアピールするようにとコマドリは、ルルチェに言われていたので、彼女は実際にそうした。律儀だな。
審査員五人が、コマドリに質問してくる。
「コマドリさんは先日、引ったくり二人を、一瞬のうちに見事に倒されたそうですね?」
「は、はい。修行の賜物だと思っています」
「修行とはいったいどういうものなんですか?」
「とても地道な修行ですよ」
「それはたくましい!強い女性はこれからどんどん増えると思いますが、あなたはどう思われますか?」
「女性は強いものです。男性もこれからは強い女性を求めると思います」
「なるほど。あなたはその先駆者なのですね?」
「いいえ、ただの女です」
コマドリの発言は、女性にも受けていた。
女性の株が上がるような発言は、この世界では珍しいことだったようだ。
一気に女性客たちがコマドリを称えるコールを送る。
「最後に、あなたはどうしてこのミスコンに出ようと思ったのですか?」
「と、友達が勝手に応募しました」
そういうのって、たまにあるもんじゃないのか?
てか、この世界でも友人に薦められて~とかあるのかよ!
俺は黙ってミスコンの様子を見守った。
いよいよ、最後は水着審査だ。
水着っていうのはこの世界ではどんなものなのか、気にはなった。
たぶん、九割以上はエロい目で見てしまうのだが、それは俺が男なのでしょうがない。
水着で出てきた八人の女子たち。
これはもう、体の隠さなければならないところに布を巻いてあるだけのように見えた。
素晴らしい!
いや、コホン、素敵だな。
何だかんだでコマドリも水着になっていた。普段は道着に袴の姿しか見たことが無いので、これはとても新鮮だった。コマドリって、けっこう胸もあるし、スタイルも出るところは出て、引っ込むところはちゃんとそれなりには引っ込んでる。
それに女子としては身長も高い方なので、水着に黒髪ポニーテールもすごく似合っていた。
女性受けもいい。
コマドリはエントリーナンバー8番だった。
これで8番が選ばれれば、ミス・ダ・ガールはコマドリに決まる!
よし、頑張れ!
俺は応援していた。
審査員の席がざわざわしていた。本決めはもつれているのだろう。いろいろと話し合いが行われていた。
八人の若い女性たちの中で、いったい誰が選ばれるのか、期待も高くなっていった。
アイドルや芸能人は、どうしても最後は華があるか無いかで決まるものだ。
ダ・ガールの城下の女性たちも、皆可愛い娘ばかりだし、レベルも高い。この中で決めるとなると、それは容易なことではなかっただろう。
俺の緊張は高まっていた。
どんな結果になるのかは、まだ分からない。
そして、十分後、いよいよ今年のダ・ガールのミスが決まる時が来た。
ダカダカダカと、太鼓が鳴る。
「さて、今年のミス・ダ・ガールは、この人です!」
いよいよだ。
読者の皆様に幸あれ!!