第百四十六章・パーティス小国へ招待されたぞ。
今日は親戚の方が来られるので、早めにアップしますので、ご了承ください。それではどうぞ!!
第百四十六章・パーティス小国へ招待されたぞ。
俺たちはゆっくりピラミッドの観光を楽しんだあと、近くの宿屋で一泊した。
オアシスのところにあった宿屋だった。
俺たちの泊っている部屋に、パーティス小国の使者が来て、招待状をもらった。
新しい国家となったパーティス小国のお祝いに、祝典の誘いが来たのだ。
俺たちは帰りに、パーティス小国に寄ることにした。アステアールのピラミッドからの光線によって、破壊された砂山が無くなったから、山を越えなくてもよくなったのだ。
* * *
エヴァはツタイを手に、パーティス小国改め、プロコト・パーティス王国と定めた。
それから、祝典が始まる。
大勢の民の前で、ツタイを掲げて、エヴァは民たちに宣誓した。
「皆の者、伝説のプロコト王朝のツタイは今、ここに!我らの国に納めることになった。そしてこれから、この国は王国として栄えることになるだろう。プロコト・パーティス王国に栄光あれ!」
民はエヴァを称えた。
「エヴァ王女!エヴァ王女!エヴァ王女、万歳!!」
民の中には、ファティア・エミリア・プロコトの姿もあった。
俺は彼女の横に来る。
「あんまり悔しそうな顔じゃないな」
俺はファティア・エミリア・プロコトに言った。
「フン。実はかつて、わたしの父がパーティス小国で無実の罪で処刑されたことがあってな。でも、あの子を見ていると、彼女は先代パーティス小国の王と、同じ過ちはしないと確信できた。あの子は誠実だ。だから‥‥‥」
「もう、ツタイはいらないんだな?」
「ああ。エヴァ王女はわたしの心を救ってくれるだろう。きっとな」
「なるほどな。きっと、エヴァに対する無償の正義と信念のもとに、あんたは‥‥‥」
「もうそれ以上は言うな」
「ああ。分かったよ」
ファティア・エミリア・プロコトは、涙を頬に伝わせながら、その場を去っていった。七人の仲間とともに。
俺たちはプロコト・パーティス王国の城に招待された。
晩餐会に参加する俺たち。
「いや~、さすがに今回は観光に来て、こんな事件に巻き込まれるとはね」
俺は晩餐を楽しみながら、率直に言った。
「あなた方には本当に、感謝しても足りないくらいです」
エヴァ王女は、俺たちを称えた。
「そんなに立派なことはしてないけどな」
「いいえ。この国を救ってくれました」
「俺としては、ピラミッドのエネルギーの凄さが見れただけでも、得した気分だよ」
「あのエネルギーの塊は、わたしも遠くから見てました。ものすごいパワーだったですね」
「ああ。あれはすさまじかった」
少しの間、沈黙が走った。そして、エヴァ王女が俺に言ってくる。
「あの、実はもう一つ、この国の脅威があるのです」
「え、何?」
「プロコト砂漠には、ミイラがいるんです。ピラミッドが建設された2000年前に、当時の王女シーイというミイラが、たびたび旅団を襲うのです。それを退治してくれませんか?」
「モンスターなのか?」
「ええ。プロコトの生み出した、クリーチャーなのです」
「ふ~ん。そいつはどこにいるんだ?」
「昼は外に、夜になると、ピラミッドの中に潜り込むようです」
「厄介そうだな‥‥‥」
「そうなんです。だから退治をお願いしたいのです」
「いいよ。なぁ、みんな?」
俺たちの仲間は、皆うなずく。
今度はミイラ退治かよ。いろいろ舞い込んでくるな。
冒険は尽きないってことか。
ま、一食一泊のお礼に頼みごとを引き受けても、悪くはないってか。
読者の皆様には感謝です!!