第百四十四章・プロコトの王国再建?
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第百四十四章・プロコトの王国再建?
エヴァは砂漠を走った。だが、その途中でバッタリ出くわした女に行く手を遮られた。
二十代前半のような女だった。民族服を着ている。
「あ、あなたは?」
「わたしはファティア・エミリア・プロコトだ。プロコトの正統なる後継者なのだ。ツタイを置いて去れ。パーティス小国の者よ」
力の差は歴然だった。すぐにツタイを奪われるエヴァ。
ファティア・エミリア・プロコトにツタイを持っていかれる。
「当然、このツタイはわたしの物なのだ」
そして、最後に銃声がこだまする。
* * *
俺はイーゼルたちに援護を頼んで、錬金の剣で七人の盗賊団に斬りかかった。
銃弾の弾幕は俺の足元をかすめた。
七人はそれぞれ、バラバラに広がり、銃を構える。
俺は一人を剣の腹で打った。
飛んでいく敵。
イーゼルは風の魔法で、別の一人を吹き飛ばす。
人間相手は、どこまでやっていいのか分からなかったが、それでも敵であることには変わりない。
銃弾が当たる前に、ルルチェがコマドリの体をバリヤで覆った。その隙に敵に斬りかかるコマドリ。忍者刀の一撃で、敵の腕と足を連続で斬った。
残りの四人は、その場から逃げ出す。
「撃退したか?」
イーゼルは俺に、「深追いしましょうか?」と、叫んでくる。
「様子を見よう」
と、俺は答えた。
「敵は七人だけか?っていうか、残りの連中はもういないぞ!」
「エヴァと合流しましょう。彼女だけでは心配です」
俺たちは、戦闘を終えると、エヴァの方を追った。
* * *
砂漠のど真ん中で、エヴァは倒れていた。
俺たちはエヴァに駆け寄る。
「エヴァ!」
返事はない。
体から血を流している。
「撃たれているぞ!ルルチェ、回復魔法を頼む」
ルルチェはすぐに治癒魔法をエヴァにかけた。
意識を取り戻したエヴァは、起き上がる。
「あ、皆さん‥‥‥」
「大丈夫?」
ルルチェが声をかけた。
「ツ、ツタイが、ツタイが盗られました!」
「な、何?」
俺は驚く。
「どうして?」
「プロコトの末裔の、おそらく姫なのでしょう。その方が盗っていきました」
「プロコトの?」
俺は敵は七人だけだと勘違いしていた。もう一人いたのだ。
「そいつは?」
「女の方です。名はファティア・エミリア・プロコト。古代ピラミッド、アステアールの方に行きました。たぶん、ピラミッドの頂上にツタイをはめ込めば、ピラミッドの未知なる力が解放されて、プロコトは復活するのです」
「な、なんだって?」
「お願いします。ツタイを取り返してください。プロコトが復活すれば、パーティス小国をまず滅ぼそうとするはずです」
「分かった。あとは俺たちに任せろ!」
俺はルルチェをエヴァのそばに残した後、ピラミッドに向かった。
これからも頑張って続きを書いていきたいと思います!!