第百四十章・古代ピラミッド、アステアール!
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第百四十章・古代ピラミッド、アステアール!
俺の一言から始まった旅だった。
「観光に行かないか?」
俺が提案した話だが、観光と聞いた皆は、食いつく。
「どこに行くんだ?」
と、コマドリが訊いてきた。
「図書館で見つけた本に載っていたんだけど、リタ・エールに古代のピラミッドがあるんだよ」
「ああ、それね」
ルルチェが、言った。
「知ってるのか?」
「当然でしょ。地理には強いからね」
ルルチェは自慢げに言う。
ちょっとイラッとしてしまった。俺もアナルが小さいな。
「ピラミッドのアステアールは、古くから生け贄の儀式が行われていた場所なのよ」
それ、マヤ文明のピラミッドじゃないのか?
「本当なのか?」
「冗談よ。実際はものすごく強いエネルギーが込められている、封印されたピラミッドなのよ」
「へー。墓所とか古墳とかじゃないのか」
「ええ。そこには半年間続いた砂嵐で埋まった、アステアールの文明があったの。その文明が最後に残した神のエネルギーが、ピラミッドに込められているのよ」
「神のエネルギーって何か、宗教的な話になってきたな」
「それの何が宗教的なの?」
「神ってトコだよ」
「神を否定するの、リューイチ?」
「いや、別に。ただ、俺のいた世界が宗教アレルギーな民族だっただけだよ。だから神って言葉に反応しただけなんだ」
「何それ?宗教を持たない国だったの?」
「持たないっていうか、アレルギーなだけだよ」
「宗教を持つ国ばかりの中で、宗教を持たざる国があるとはね。国際的に孤立しないの?」
「国際的でも、宗教を持たない国があってもいいんじゃないか?」
「あなたは宗教アレルギーって言ったじゃない」
「ああ。そういう国なんだよ」
「宗教に関して、何か偏見があるように聞こえるわ」
「まぁ、俺のいた世界では、宗教的に信じ過ぎたせいで、大国との戦争に敗北したんだ。だから、その後、宗教的なものに対して、危険視するようになっちまったのさ」
「そういう国なのね?」
「まぁな。この世界じゃ信じられないだろうけどな」
「そうね。邪教のルシフィーネ教はわたしたちが潰しちゃったしね」
「そういうこともあったな」
コマドリが、「あまり政治や宗教の話はしない方が良いと思うぞ」と、言ってきた。
そうだな。
「で、そのピラミッドに行くか?」
「観光なら‥‥‥」
と、イーゼル。
「それなら‥‥‥よし、行こう!」
と、俺は締める。
俺たちは観光に行くことになった。
古代ピラミッド、アステアールへ。
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