表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
139/479

第百三十八章・ゾミースープってまさか‥‥‥。

昨日のアクセス数が560を越えていましたので、俄然やる気が出てきました!!とはいえ、あまり力を入れ過ぎても本末転倒になるので、ボチボチやっていきます。

第百三十八章・ゾミースープってまさか‥‥‥。



 俺たちは、ケイトが訳してくれた文章を読み返した。

「なぁ、このゾミーってのは何だっけ?」

 俺はルルチェに訊いた。

「それも最近聞いたわよね?」

 俺は思い出した。


 ジェイドおばさんが秘伝だとか言った、あの壺の中身が、ゾミーじゃなかったか?


 俺は皆に言った。

「確かにそう言っていたわね」

「だろ?」

「じゃあ、ダ・ガールに戻って、『ガルーダの食堂』に行ってみる?」

「ああ、そうしよう!」


 俺たち一行はダ・ガールに戻った。そして城下にある、『ガルーダの食堂』へと赴いた。

「あら、いらっしゃい。旅はもう終わったの?」

 ジェイドおばさんが新聞を読みながら、俺たちを迎え入れた。

「ジェイドおばさん、ゾミーって持ってたわね?」

 ルルチェが単刀直入に言った。

「ええ。あの壺に入ってるわよ」

 ジェイドおばさんは置いてある壺を指さして言う。

「じゃあ、そのゾミーを使った料理が出来ることを知ってる?」

「いいえ、前も言ったけど、わたしは知らないの」

「これを読んで!」

 ルルチェは訳された紙をジェイドおばさんに渡す。

「何かしら?」

「ゾミーを使った、伝説のスープの作り方よ」

 

 石板に刻まれたのが、料理のレシピみたいなのとは、そっちの方が不思議だが、珍味のひとつだとしたら、すごい発見になるな。

 ジェイドおばさんはメモを読んで、「なるほどねー」と言った。

「作れますか?」

 俺も興味が湧いて、率直に訊いてみる。

「ええ。これで作り方が分かったわ。ちょっと待っていてちょうだい」

 ジェイドおばさんは、メモとゾミーの入った壺を持って、店の奥へと行ってしまう。

俺たちはカウンターで待った。


 しばらくして、店の奥から、嗅いだことのある匂いがしてきた。

俺以外の三人は、何かいい匂いがするとか言っていたが、俺にはそんなに特別な反応はしなかった。どうしてだ?

ジェイドおばさんは、皿に分けたスープを人数分お盆に載せて持ってきた。

「出来たわよ。ゾミースープ」

 俺たちは目の前に置かれたスープに目をやった。

俺はこの匂いを知っている。

「ゾミースープってのは、ミソスープ。イコールみそ汁じゃないか!」

 と、叫んだ。

「みそ汁って何よ?」

 ルルチェが俺に訊いてくる。

一日二回、朝飯と夕ご飯に飲んでたぞ、俺!

「いや、これはさぞ美味いスープだろうな」

 俺はそれを飲んでみた。

 やはりみそ汁だ。


 つまり、今回はみそ汁の作り方をゲットした旅だったのだ。

みそ汁くらい、材料があれば、俺が作ってやるのに‥‥‥。


その後、俺たちはこのゾミースープという、古代の料理?の作り方を、ダ・ガールに持ち帰った。


 今後、そのゾミースープは、王宮料理のひとつとして、食卓に並ぶことになったのだ。珍味のひとつとしてである。


複雑な結末だったな、俺にとっては。ま、いいけどな。

みそ汁万歳!



読者の皆様には、感謝しかないです!!今後もお付き合いくだされば、幸いです!!皆様にも幸あれ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ