第百二十六章・俺の最高の剣だ!
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第百二十六章・俺の最高の剣だ!
俺はルルチェに言われて、吸血鬼のケイトに首筋からカプリと噛まれ、チューチューと血を吸われた。なんか気持ちがいい。
変な性癖に目覚めないように、早めに終わらせてほしい。
俺はかなり危険な状態まで血を吸われた。
俺の血がそんなに美味なのか?
そろそろ俺も、倒れるレベルの血を失くしたようだ。
頭がクラクラする。
これはアレだ。献血で、目いっぱい血を取られるのと同じだ。いや、献血ではそこまで血は採らない。でも、ケイトは相当な血を飲んでいたようだ。
ああ、血を吸われるの気持ちがいい。
やっと、俺を離してくれるケイト。
やはり吸血鬼だったんだな。俺のA型の血液はもう、ショック死しそうなまでに減っていた。
その時、ルルチェが俺に回復魔法をかけた。
血も戻った。
ルルチェの名案とはこういうことだったのか。
「元気になった?」
「あ、ああ。回復したよ」
「これで私たちの血を飲まれずにすんだわね」
「こういうことかよ」
「そ!名案だったでしょう?」
「死ぬかもしれなかった‥‥‥」
俺は昇天しそうなタイミングで、回復魔法で元に戻ったのだ。
今までで一番、ヤバい目に遭ったような気がする。
「じゃあ、これで錬金術で作った剣を頂こうか」
俺はケイトに催促する。
「あなたはせっかちだな」
「そりゃ、血を取られたんだからな」
「分かったよ。持ってけ!」
ケイトは壁に掛かっている剣を取り、俺に渡した。
「これがそうだよ」
鞘に入っている剣を、俺は受け取った。
「これが俺の新しい剣‥‥‥」
鞘に入っているので、まだ刀身を見てはいないのだけれど。
「抜いてもいいか?」
「どうぞ」
俺は剣を抜く。
かなりの重さだったが、振れないほどではない。むしろ、日本刀に近い形状だった。
「こ、これは?」
「錬金の剣という名を付けている」
「錬金の剣‥‥‥」
「さぁ、持っていけ。血はありがとな!」
俺たちはコテージを出る。
「良い業物を手に入れたな、リューイチ」
コマドリが言ってきた。
「ああ。これはダ・ガールの剣よりも強力そうだぞ!」
ルルチェが、「それは本当に強力よ!オリハルコニウム以上の強度と、形状をしている。こんな剣、わたしも見たことが無いわ。すごい合金を編み出されて造られたのよ」と、補足してくれた。
解説、どうも!
「リエット、お前のコネが役立ったよ。ホント、サンキュな!」
「いえいえ。冒険者様のお役に立てられるのなら、このリエット、協力は惜しみませんよ」
頼もしい。
「では戻りましょうか」
「ああ」
俺は満足して、帰路に着いた。
最強の剣が手に入ったのだ!これは俺の剣だ。
もうすぐ犬の散歩の時間です。行ってきます!!読者様に幸福が訪れますように!!