第百二十一章・魔女同士の対決!!
今日は日曜日なので、ぐっすり眠っていました。昨日のアクセス数がもうすぐ500に達しそうでビックリしました!!読者の皆様のおかげです!!皆さんに幸あれ!!
第百二十一章・魔女同士の対決!!
どうやら、あとで聞いた話だと、イーゼルとリエットがこんな話をしたらしい。イーゼルは俺には伏せていたので、あとでルルチェに聞いた。
「それでリエット、あなたは独り立ちでどこへ行こうとしていたんですか?」
「先輩、それよりあの男は誰なんですか?」
「え?」
「あの冒険者ですよ!」
「リューイチのこと?」
「名前なんてどうでもいいですけど、一応メモしておきますね。リューイチっと」
「なぜ、メモを取るんです?」
「わたしの癖でしてね」
「それで、なぜリューイチがそんなに気になるのでしょうか?」
「なぜって、先輩があの男に心を奪われているのですから」
「えっ?」
「見ただけで分かりますよ。先輩はあの男にぞっこんでしょう?」
「ぞっこんって‥‥‥表現が古いですね」
「そんなのはどうでもいいです!先輩は、いつからそんなにダサくなったのですか?」
「ダ、ダサい?」
「そうです!先輩はもっと、魔女にふさわしい素質があるってのに、それを捨てて男に走るなんて、わたし納得できないです」
「そ、そんなことは‥‥‥」
「独り立ちはわたしたちの故郷の掟ですから仕方がないでしょう。でも、男にほだされるなんて、恋愛逃げしてるも同然ですよ!」
「そ、そんなことはないです。わたしはわたしで自立した人生を送りますから」
「信用なりません!」
「だ、だいたいそんなこと、あなたには関係ないでしょう?」
「いいえ、憧れだった先輩が、そういう道を進むなんて、絶対に認められませんよ」
「じゃあ、どうするんです?」
「わたしと勝負してください!」
「勝負?」
「はい。先輩が勝てば、一人でも生きていけるんだっていう証拠になりますし、これ以上わたしも追及はしません」
「そうですか。わかりました。戦いましょう。では、いつ、どこで、どうやって?」
「今日の夜十一時に王都の外の高原で、思いっ切り戦いましょう。勝負方法は、覚えている呪文の多さで!」
「えっ、暗記している呪文の数で?」
「はい。どちらが多く呪文を暗記しているかで勝負です!逃げないでくださいね」
「わたしが負けたら?」
「別のパーティーを探すことですね」
「そ、そんな‥‥‥」
「それじゃあ、勝負の時間にまた‥‥‥」
という内容だったらしい。
俺のことでケンカするのか?
ま、別にいいけどね。
それで、俺たちは間に入らなくて、二人だけで解決するってことでいいんだな。
勝負方法が地味なのは、なかなかいただけないが、お互いの魔法で対決して、ドンパチするよりは平和的な勝負でいいな。
さて、俺たちは立会人にはならなくてもいいだろう。
これはイーゼルとリエットの二人だけのタイマンなのだ。
もちろん俺は、イーゼルを応援するけどな。
昨日の舞踏会の時のキスのお礼だ。いや、俺はそれ以上に特別なことをしてもらえたという思いがあった。キスは偉大だ。
いずれイーゼルには、俺の本当の気持ちを伝える時が来るだろう。
それまで俺たちは、兄弟の絆のようなもので、手と手を取り合えるつながりを持つ者同士でいたいのだ。
それまでは‥‥‥、俺は。
いや、それはこれ以上言うまい。これは俺とイーゼルだけの話なのだ。
最近は忙しくて、あまり早く寝れなかったです。睡眠は大切ですね!!