序 貧乏性は足で稼ぐ
登場する人物及び経歴・事件等に関しては、実在の人物及び経歴・事件等と一切関係有りません。
また、登場する国家名・宗教名・民族名等、実際の国家・宗教・民族等一切関係有りません。
史実等と異なる事をご了承下さい。
架空の人物が多々出てきますが、これもご了承下さい。
ご不快になられた方には大変申し訳ありませんが、無視して頂ければ幸いです。
また、力量不足により矛盾等、納得出来ない部分が有りましたらご指摘頂ければ幸いです。
不遜ながら筆者自身が受け入れる事が出来ますれば、順次改訂いたしたいと思います。
物語は筆者も読者も楽しむをモットーに、続けられればと思っております。
一人の男が歩いていた。
年齢は三十代後半から四十代前半くらいか?中肉中背、少しゴツめの顔をしている。
草臥れた服を着て、どこか疲れた雰囲気だ。
周りはどう見てもジャンク品が積み上げられた山。マネキンのようなものからこれは船の外殻か?
暫く男は周りを見つつ歩を進める。
何かを見つけたらしい、ふと立ち止まるとじっとあるものを見つめる。
一つ頷く。どうやら気に入ったようだ。貸し出されたストレージボックスといわれる一辺十センチ程の正六面体の物体に目星の物が吸い込まれる。
他に積み上げられた山を見て気に入ったものをいくつかストレージボックスにしまっていく。
暫く歩きながら見回していたが、納得したのか男は元来た道を戻り、二階建て程のビルらしき建物にある窓口まで進んだ。
そこそこ髪が薄くなりだした、ちょっと小太りのタレ目で四十後半程の髭面の親父が行儀悪く座っている。
「よう、堀出し物はあったかい」
「ん〜、まあまあかな?」
少し首を捻りながら、彼は受付の親父の前に先ほどのストレージボックスを置いた。
「へえ、どれどれ」
親父は中身を出して値段をチェックしている。
「全部で二百八万クレジだ」
男はちょっと驚いたような顔をして
「ずいぶん安いね。何か欠陥でもあんの?」
「いや、型が変わったらしくてな。比較的新しいのまでこっちに回ってきたんだよ」
「金持ちの道楽か…居るところには居るもんだねえ」
少し呆れたように肩を竦めた。
「で、買うのかい?」
「ああ」
男は答えつつ、右手にはめてある腕輪をカウンターに翳した。それだけで決済は終了した。もっとも残高がなければ決済出来ない。
「じゃあタグを外すからちょっと待っててくれ」
タグというのは盗難防止用のものだ。貸し出されたストレージボックス以外で持ち出そうとしても出来ない仕組みになっている。
なのでここで借りてここで決済するシステムだ。
実はストレージボックスは結構安価だったりする。もちろん容量によって値段は変わるし、形や装飾・オプション機能の種類や数によっても変わる。
中に亜空間が固定してあり、開発初期は庶民では手が出ない代物だった。現在では最低容量・簡易装飾となれば2〜3万クレジほどで買える。
個々人に紐付ける事や特定の場所に紐付ける事が出来る為、盗難の心配も少ない。
「はいよ、終わったよ」
親父の言葉に男は右手を翳して商品を受け取った。
「しかし決済機能付きかい」
「貯めて買った。便利だからな」
男は軽く手を振りその場を後にした。
初めての投稿です。お手柔らかにお願い致します。
やり方自体が全くわかっておらず、度々変更するかと思いますが、ご了承ください。
また、遅筆及び物語の展開が遅いのは、単に筆者の力量不足と生温かい目で見て頂ければ幸いです。
お付き合いの程、宜しくお願い致します。