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少々短いです。


本日は、皆様お待ちかねの実技の試験ではなくて日本でいう土曜日に当たる授業がない日です。

月曜日とか火曜日とかいう呼び方はないのがこの世界の特徴でどういうサイクルで回っているかっていうと、この世界にはよく異世界の特徴?で月が2つあって、その満ち欠けで周期なるものを出しているよう。ゲームが作られた時が珍しい皆既月食があった日だったため、それに基づいて凝った作りにしたそう。やってた時はちょっと面倒臭かった・・・実際月の魔力が・・・とか言い出す時もあったから月の周期を見ておかなきゃいけなかったし。ある意味すごく月に詳しくなった瞬間だった気がする。実際月が2個あるから現実世界じゃ全く意味をなさなかったのを覚えているけど・・・・

こっちの世界にきてからはすごく役立ったよね!誰でもわかることだけど前世の記憶が戻ったからと言って違うことに関してはちょっと今から聞けないこともあるでしょう。すでにこの世界で結構な年齢を迎えているのに。

だから今生きている世界の記憶が混在している・・・というわけでもなく意外と順応している自分に感謝。異常な目で見られるのは嫌だしね〜何より、結構私の性格と前世の私の性格にあまり差異がないんだな〜っと、こういうとき実感する。

ってそんな話は置いておいて。


本日は王都のギルドにやってまいりました!

久しぶりのギルド!ハンター以外の人ももちろんいるけど基本的にギルドにいるのはハンター職の人が多い。

ちなみに、ハンターといえども基本的に持ち家がある人がほとんどで、そこから通えるくらいのところにギルドがあるんだけど自分が使える魔法によって持って帰ってこれるかっていうとそうでもないところに狩りに行っている依頼があるから、どの場所にあるところに行ってもギルドへ獲物を収めることは可能です。で、実際領土にいる時はヴァンパイアを狩ってきた時もありましたでしょう。あの時は結局定められた値にこっちからある意味ふっかけた言い値で買い取っていただけましたからよかったんだけど(あの時はきっとギルドマスターからの身銭が出たいたのかもと思う)、違う獲物ももちろん私は蓄えていて。というのも異次元収納という魔法が存在しているわけで!素敵!拍手!!

ゲームにこの能力をつけてくれたことが本当にありがたい。もちろん使える属性によってこの魔法が使えるかが決まってくるのでみんなが使えるわけではないし、自分の魔力量によって容量も決まっているという難点はあるけど、魔法の属性がこれしかなくても内包される魔力量が多いと商人とセットになって働いている人もいるから結構そういうところが現実的だったりする。


キィ・・・


王都のギルドは領土にあったギルドの外見を大きくしたバージョンなだけで大体みんな同じような見た目。

だけど中に入ると結構違ったりする。それはそこに駐屯しているギルドマスターの好みなんだって言われている。

ちなみに、このギルドの特徴は・・


「アイラ〜!久しぶりね〜??夏休みを開けてからなかなか来なかったから何かと思っていたわ〜」


ギルドマスターがお姉さま。

だから内装はね・・・皆さん想像ができないかと思いますけど。

なんていうかね、シンプルでいらないものがないっていうか・・・清潔?かな。

王都に来ていの一番にギルドに来たんだけど拍子抜けしたっていうわけではないけど一瞬入った場所間違えた?ってなったんだよね。

ですので筋肉隆々のごついヒゲ面で良くあるお姉の特徴、ではなく本物の女性で美しい顔に悪役令嬢に負けず劣らずなダイナマイトバディですが、性格がものすごく男前な為結構女性に好かれているみたいです。

すでにご成婚されていて二児の母。結構な年齢も重ねているはずなのにどこから来ているんだその美貌。エルフじゃないんですか?って何回か聞いた。それでギルドをまとめる力もあるって無敵じゃないか!って思ったからね。旦那様はちなみに人畜無害そうな執事みたいな感じの人。子守をしているのも彼で、一回会ったことがあるけど物腰穏やかで聞いたら没落貴族の次男だったらしい。自分に野心とかなかったのでマスターに拾ってもらって今の生活があるってご飯も一緒に食べたんだった。そこまで話されると思ってなかったからすごくびっくりしていたけど今の今まで忘れていた。


「おひさしぶりです。マスター。でも私を覚えていてくれるなんてありがたいです。あんまり顔を出している方ではないと思うんですけど・・・?」


そう、実際王都に来て初めての休みはもちろんここにきた。私は一応子爵令嬢なはずなのだけれどお小遣いというものをもらった記憶がない。つまりだ。自分で稼がなければならないのだよ!

ギルドももちろんスキルアップも兼ねていたし自分の趣味も兼ねていたけど金稼ぎです!普通のハンターと条件一緒!!

ちなみに一応、貴族ということは言ってないのですがもしかしなくてもマスターにはバレている気がする。


「女の子ってあんまりいないから覚えちゃうのよね〜それにあなたが持ってきてくれる獲物たちって結構品もいいし珍しいから結構私も注目しているのよ〜」

「有り難うざいます。でもあんまり注目されたくないんですよね。ライバルとみなされていちゃもんつけられたくないですし」

「あら、それは大丈夫じゃない?あなたの実力はこのギルドではわかっているから。」


それはあまり嬉しくない・・・。


「まあ、それはいいとして今どんな依頼ありますか?久しぶりに軽く流したいな〜と思って来たんですけど。」

「あ、それから多分だけど、あなたを探している子がいるのよ。その子今日はまだ来ていないんだけどどうかしら。今日は来るのかしら?

「・・・探している?」


とても嫌な感じだ。

実家関連じゃないというのはなんとなくわかる。もし、実家関連だったらギルドに入る時点で止められているからありえない。が、私を知っている人で私を探すって・・・



「ま、会ったらわかるでしょ。今はね〜常駐の依頼はもちろんあるけどそれにあなたを当てるのもね〜あ!いいのがあるんじゃない?ミランちゃん!」


さらっと流してギルドマスターが話を変えた。


「はいはい、ギルドマスター。そろそろ本当のお仕事に戻ってくださいね〜まだ書類の整理終わってないでしょう〜〜」


ミランちゃんはこのギルドの受付場の一人。可愛らしい見た目とは裏腹に仕事をしっかりこなしているし、このギルドではギルドマスターの次に古株なんだそう。一応結婚して今は妊活中っていう話。旦那さまが確か結構年上って聞いたな。もちろんハンターですよ。笑

このギルドには実は、たくさんの女性スタッフがいる。それに伴ってハンターやそれ以外の人は男性が多い。

ギルドマスターが女性だからスタッフもとても働きやすいし、ハンター達は女性に癒してもらえるけどたくさんいるから誰かがアイドル視されることもないから意外とうまく回っていて、カップルが出来たり結婚したりとかざらにあるよう。

私はちなみにそんなハンターの人たちの筋肉を見ては目の保養にしているのです。もちろん強面だけど顔もいい人ももちろんいるんですよ!!もともと前世では彫りの深い顔が特に好きだったしね。でも、自分が働いていたためか、今の私より年上が恋愛対象になってて、どう考えても釣り合わないんだよね・・今恋愛しても。

だからもうちょっと恋愛は置いておこうかな〜と思っているのですよ。まぁ、今頑張って恋愛したとしてもこの国でていく予定だから独身でも家持がいる人はどう考えても無理だしね。

そして、同じように働いている人はやっぱり恋愛の対象にならないのかな〜イケメンでも食指が未だに動かん。


「アイラさんにはこの依頼が合うかと思いますよ。どうですか?」


ミランちゃんはそう言ってギルドマスターを執務室へ戻し、私に合う依頼を持ってきてくれた。


簡単に言うと”オーガの巣を見つけてできれば殲滅してこい”って内容なんだけど・・・


「ちょっと待ってミランちゃん。ヘビーすぎじゃないかな?」

「え?でもアイラさんそれくらい一人で行けるでしょ?」

「う〜ん・・・行けなくもないかもしれないけど場所とか日数とか。これから実技のテストが控えているから万全に受けるにはあまりこれは受けたくないかな〜なんて」

「・・・普通これソロでできないレベルの依頼ですからね。どっちかっていうと何組か行きのあったパーティで挑む依頼ですからね。あまり他言しちゃダメですからね?」


そんな依頼を持ってくるな。


実際ゲームに出てきたモンスターだけどゲームはゲームですからね。

領土にいた時は結構いろんなモンスターを殲滅させた覚えがあるから何と戦ったとかしっかり記憶にあるわけじゃないけど多分戦ったことのあるモンスターだよね。

でも、それを女の子に持ってきちゃダメでしょ。そのへんにいて受付嬢をナンパしている男性陣に渡してきなさい。


っていう目をしたら、ハッとした顔をしたミランちゃんがいう。



「あ、でもこのころこの辺をうろついている新顔の方と一緒に行ったらいいんじゃないですか?イケメンでしたよ。アイラさんの好きそうな筋肉もしていたし。」

「いや、そんな面倒なことしなくてもいけばいいんでしょう。いけば。逆に邪魔だわ」


いやいや、お守りとかどんなボランティアだよ。

私は金を稼ぎに来ているんですよ。


「ひどいな。俺結構役に立つと思うのに・・・」


・・・・・・。

・・・。


はい?


今、嫌な人の声がしたんですけど・・・


ギギギギ・・ってロボットが音を立てるように振り向くとそこにはもちろん・・・

ギンガ・ゲレオ・トレナーエがいた。



「あら、出会えたじゃない。よかったわね。色男さん?」


ちょうどギルドマスターが声をかける。


・・・お前かよ。



そんな、私の心情もなんのその。綺麗な顔で笑ってこっちを向くな。


「初めまして。ギンガと言います。つい最近このギルドに来たばかりなので右も左もわからないんですが・・・」

「初めまして。アイラです。私もそんなに長くいるわけではないので残念ですが詳しい方はそのへんにうじゃうじゃいると思うのでそちらに聞いてくださいね」

「いやいや、初めて同士仲良くしてください」

「いやいやいやい・・・」


そんな攻防がギルドの端の方で繰り広げられるのをものすごく温かい目で見られているのは気づいているよ。気づいているけどみんなこれ私本気で嫌がっているのに気づいてくれ。マジで。

こいつ顔が無駄にいいから受付嬢が絶対目をつけているんですよ。身元も保証しますよ!証明するもの今ないけど!

だから助けて!!


少しずつ少しずつ壁に追いやられていく・・・・


とんっ・・・と壁に自分の背中がつくのがわかった後、たんっ・・・という音とともに私の顔の隣には奴のうで。

顔が近づいてきて耳元で囁かられる。


「アイラ嬢、諦めてくださいね。誰にも知られたくなければ」


ギャーーー!!




これが俗に言う脅しか(壁ドン)・・・・





お読みいただきありがとうございます。

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