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なんというか思ったまま書いてしまったので、説明文が長すぎる・・・

続けられるように頑張ります。


大変ごめんなさい。

悪役令嬢の性格修正しました・・・1/21



若い男女が扉を閉めた状態で何をしているのかなんて、わかっていることではないですか。

えぇ、えぇ、わかっていますとも。

でもそれが私の母親と父親で、なんで娘がそんなものを見なきゃいけないの。

仲睦まじくしているのはいいことなんだけど・・・時と場所ってもんがあるでしょうが!!



「ノワァァァァァ!!!!」



ガッシャン!パリン!



「お嬢様?!大丈夫ですか?!」

「うわゎゎ・・・すごく高そうな壺ぶつかって割っちゃった・・・マジヤバ」



赤い絨毯に高そうな壺とお洒落な小テーブルがずらりと並ぶ廊下。

扉も重厚そうで、取っ手なんてひとつひとつにキラキラ光る石が無駄に付けられている。

反射してなのか私の後ろから太陽が降り注いでいるからなのか、ものすごくこの廊下だけでも高級だとわかる誂え・・・そこにさっき動揺して割った壺の破片が足元に散らばっている。

きっと今の私は顔を真っ青にしているでしょう。

手を口に当ててどうしようかドレス姿でオロオロしている姿は滑稽よね。




私が一体何をしたというの・・・どうしてこんな場面で記憶が戻るの・・・。

生粋のお嬢様だったらもっと対応できたかもしれないのに・・・。


よくある記憶の渦にのまれて気を失うなんて・・・。




_/_/_/




花も恥じらう16歳。

初めまして皆様。

私アイラ・クレド・オ・ドレーヌ。

『恋せよ乙女。愛せよイケメン。〜君の心をゲットしろ!〜』という痛いタイトルのゲームに出てくる悪役令嬢の取り巻きBです。えぇ、転生しましたね。確実に。


このゲームは私が前世でやっていたスチルが本当に素敵なまぁ、いわゆる乙女ゲームですね。でも、ちょっと普通のとは違っていて、『恋せよ』の方では女性目線。『愛せよ』の方では男性目線の二段階ストーリー。

はじめに、女性目線でゲームして、「なんっで、ここで男の方がこう言わんのか!!!もうそろそろこの娘に落ちてこんかい!!」と激怒しながら攻略した後、男性目線で、「ア〜〜〜〜、こういうこと思ってたら無理だわ〜、萎えるわ〜〜」ってなって、女性も男性も納得しながらゲームしていくから意外と男女からの受けが良かった見たい。

舞台も魔法とかギルドとか意外と長篇で、女性目線は主に恋愛が主だったけど、男性目線では帝国との戦争になるのかならないのか!みたいなバトル系?のゲームっぽくもあり、女性とのあれこれもあり。みたいな。

はじめに言ったけどスチルもさることながら、内容も映像の完成度、声優さんも若手だけどこれから頑張ります勢を採用していて色んな観点から面白いな〜って思ってたら・・・まぁ、みんな思うよね。後でネットを見ながらわかったことだけど、思った以上に色んな評価とかされていて、それが女性だけじゃなかったことから、結構話題となったゲームである。

やっていてすごく楽しかったのを覚えている。

まぁ、死んでしまったわけなんですが。例に漏れず死んだ理由とかは全く覚えていないけど、多分ゲームができる時間が限られているとか常に思っていたから確実に学生でなかった。社会人で使えるだけこれに注ぎ込んだ記憶がかすかにある。もちろん、時間もだけどお金もそう、課金してましたね。きっと。笑い事じゃないけど笑える。

一応、攻略本とか色々見たけど、全部のキャラを攻略できなかった気がする。それに男性目線も全部はできていない・・・一応全部一通りやったけどハッピーエンドもあったけどノーマルエンドだったりバッドエンドだったり、スチルの全て集めきれていないんだよ!!悔しい〜〜〜!!

まぁ、どうにもできないことは諦めましょう。はい。


私についてだけど、容姿はドがつくほど平凡。ゲームの世界だとまったく目立たない普通の赤茶色の髪の毛に、小ぶりな鼻にちょっとぷっくりな唇。強いて言うなら目は重い一重とかではないから、メイク映えしそうだけど、このゲームの中に化粧するような場面が出てきた記憶がない。スタイルもなんていうのかな・・・可もなく不可もなく。つまりはまったく目立たないモブ扱い。ちなみに立場的には陛下の覚えも中途半端な子爵家の次女。

一応、女性向けも男性向けにも出演していたから、魔法も使えますよ!属性とか色々あるけどそこ興味ある人いる?

よくある赤・青・緑・黄・白・黒・無色の色で自分の属性が決められていて、1色か、2色あればいい方。

なくてもたいていは無色がある。意味は言わなくてもわかるかもしれないから割愛。

私は最終的にどのルートでも政略結婚で帝国に嫁いだ気がする。


あ、言い忘れていた。この国は魔法王国トレンディナ。魔法を使うことは庶民でも貴族でも一緒で使えなくてもまぁ、問題はないけど帝国に移る人が多い気がする。

そう、帝国は魔法を使えない人が多い国だけど、武力がものすごく高くてよくうちの国と争っていた。昔はね。

今は、隣国ということもあって表面上は仲良くしましょうね〜って言ってる。私は下っ端のしかも次女だし上の方で何を取り交わしていても知らないんだけど。

私の魔法は赤・黒・無色なの。

うん。わかっている。攻撃的よね。でもね、黒っていうのは闇魔法的な感じだけど、実際は結構面白いのよ。使いこなすことができてくると、影の中を渡り歩いたり、ブラックホールみたいに全ての魔法を飲み込むことができたり。

魔法の属性は水晶で見ることができるんだけど、私は家族に黒が出たことによりつまはじきにされているのよ。

実際、黒を使いこなせる人とかがいなくて、たいていが闇魔法とかに染まってしまうために悪い印象が強くて好かれない。そのため私は学園に入学する際に申告したのは赤と無色だけだった。

まぁ、そんな私の紹介はいいとして。

注目すべきは悪役令嬢は公爵家の長女でバロニ・ハル・オ・クロサルム。第二王子の婚約者で、こっちは目を張るようなゴージャス美女、アラブ系よね。その上にスタイルもいいのよ。まさに!ボンッ!キュッ!ボンッ!よ!あの大泥棒のアニメに出てくるようなナイスバディなの。

恨み嫉みしかない。うん。

属性は青・黄であまり攻撃的ではないのよね。実際、性格はゲームの悪役令嬢ってこうだよね!って表したような方である意味共感を持てる人。婚約者っていう立場と、もともとの性格なのか結構完璧主義者。

そして、取り巻きAは私よりスペックが断然上。ローエン・ヘウ・オ・ムニア。

取り巻きというけれど、古い歴史ある伯爵家の一人娘で赤・緑・黄の3属性魔法が使えて、肌が白く唇はプルプルで何も塗っていないのに赤くツヤツヤ。しいて言うなら、白雪姫みたいな。

なんで私だけ普通の見た目なの!って抗議したくなるようなメンツで。


もちろん王子様も素敵なのよ。その周りの攻略者たちも。

でも私のこの思い出したタイミング。ちなみに、今は夏休み。

お約束の転校生は夏休み明けに転入してくる予定。

その前に私はこの取り巻きからおさらばしなければならない!なぜかというと・・・・


「お嬢様!大丈夫ですか?」


ガチャ!


「ウェリ・・・ノックして入ってきてって何回言ったらやってくれるのかしら・・・」


私の侍女でウェリン。彼女は実は私の精霊。

家族からつまはじきにされている私には侍女がいたんだけど、やめてしまった後誰も付きたがらなかったから、召喚したのよね。黒魔法で。

ちなみに、白と、黒は召喚術が使える。召喚されるのは属性ごとの精霊。そのせいで、闇魔法とか言われるんだけど召喚できる条件は一緒。

ただし、属性によって吸い取られる魔力に差があるだけ。だからどの属性の精霊も呼び出すことが可能ってこと。

私は全ての属性の精霊を召喚した。魔力量は実際めちゃくちゃある。

性格も悪くなかったんだけど、やっぱり拗ねたのね。わからなくもない。子供なんだからね、注目されたかったのかもしれない。が、今の私は注目されたくない。

できればこのお家からは出たいしできれば政略結婚もご遠慮したい。

そして、この妖精たちを利用されたくない。もうね、めちゃくちゃ可愛いのよ!人型なんだけどやっぱり魔力にも偏りが出てて、大きさが違うんだけど、一番大きいのは黒で人間と遜色ない大きさ、赤と無色はその次で6歳くらいの子供サイズ、その他はみんな手乗りサイズで見た目は子供だからもうね、かわいくて仕方ない。

中身は大人だって言い張るんだけどね、見た目と中身がかみ合ってなくてあぁ、可愛い。


モブだったからこんなところをゲームではピックアップされていなかったから、びっくりしたけどね。

ウェリはいたのよ。他の子がいたことが描かれていなかったの。


そんな回想をしている場面をウェリが見ていた。


「どうしたんですか。あなたらしくない。」


私は多分、両親のキスシーンを見て、なぜかわからないけど記憶を取り戻した。

いや、なぜかじゃないわ。スチルにあったんだよね。両親のキスシーン。


普通はないでしょう。普通ない。でもこのゲームにはそういうのがあった。

とくに綺麗でもない二人だけど、とっても仲良しだったからそういう二人になりたいっていう憧れがあったのよね。この子には。だからある時ごとごと音がした方へ行ったら二人が・・・っていうなんていうかR15にすらならない場面で顔を真っ赤にさせるっていうストーリーがあったけど、このシーン本当に必要だったのか?


まぁ、それで思い出したんだけど・・・そんなわけで気を失っってベッドの上というわけ。

一応、あの壺が割れてしまったっていうのもウェリが多分防音してくれた後、巻き戻しの魔法でもとどおりになっているはず。ゲームではそうだった。記憶が混在したから気を失うっていう無様な姿をさらしたけど・・・オロオロしてしまったじゃないか!


「あ〜・・・、ウェリ。突然だけど貴族やめようかな〜帝国に行きたいな〜平民になりたいな〜って言ったら怒る?」


実際、前世の私はお金持ちとかじゃなかったから今までの記憶を遡って考えてみたけどどう考えても合わないのよね。この暮らし。

もしみんなが嫌じゃなければさくっと取り巻きをやめて両親に手紙書いて帝国に行こうかな・・とも思っている。

まぁ・・・帝国に行く理由が理由なんだけど・・・



「別に構わない。アイラの好きにすればいいと思う。でも・・・なんで帝国?」


そうよね。そこなのよね。

一応、この国から出る際には検問というものがあってそこを通らないと国外には出られないんだけど、私には影があれば別にどこへでも行けるからそこは問題ないんだけど、なぜ帝国かってところよね・・・

そう。帝国には・・・


「好みの・・・男の人がいるのよ」


ボソッとつぶやく。


「は?」


「好みの男の人がいるのよ!!!」


「そんな顔を真っ赤にして叫ばなくても・・・」


「うう・・・」


そう、何を隠そう私は昔から筋肉が好きだった。

ボディビルダーとかではなくて、俳優さんが筋肉を鍛えています。っていう感じの程よい肉感といい・・・あ!ちなみに外国人ね!熱い胸板にキュンキュンしていた。

話を戻すと・・・このゲームの魔法王国の王子とかその側近とかは、強いて言うなら細マッチョ。悪く言えばガリガリ。もっと太って、いい筋肉つけてもいいと思う。そんな私がなぜこのゲームにはまっていたかというと、帝国のね、男性陣がね、すごくすごくすごく!!!かっこよかったのよ!!!これは、男性目線の方で多く出てきてて、そのせいで、男性目線の方をやりまくった記憶がある。全てのスチルゲットできていないんだけどね・・・

このゲームは、実際ものすごく難しかった。サイトとかネットとかでも結構言われていたのが選択がものすごく多くて、スチルに当たる回数がなかなか来ない。リアルだった分、本当にそれがね・・そこがね・・・

顔良し、スタイル良し、筋肉よしよし!!みたいな。ね、そりゃね、行きたいでしょう。帝国に。生で見ることができる世界に来たのですから!でも、政略結婚の相手は確か脂ぎったおっさんだったのよ。

No thank you!!!

絶対いや。


というわけで、その彼らは凱旋する時とか帝国の祝いの行事とかに顔見せが行われていたんです。

ですので!!一刻も早く帝国の民になってその雄姿を!!見に行かねばならないのです!!


「あ〜うん、わかったよ。とりあえず学園やめるの?」


「それな」


今の学園の勉強とかははっきり言って友達いない、両親から爪弾きの私にとって幼少の頃に終わらせた勉強の復習みたいなもんで。

別にやらなければやらないでいいんじゃないかっていうレベル。実際、取り巻きと言いつつ、あまり悪役令嬢に相手にされていない私にとって行っても行かなくてもいいんじゃないか?卒業すれば一応ステータスということになるにはなるのよ。魔法の授業とかは面白いし。でも、独自で召喚した子達に魔法を教えてもらっていた私に比べたらレベルも低いし。召喚魔法は本で見たの。やったらできたの。ちなみに2年生で召喚魔法を行ってそこから精霊と仲を深めて3年生になったら一緒にダンジョンとかに潜って実戦もしてみるみたい。私はすでにいろんな人の目を盗んで、ギルドに登録してるし、そこで色々楽しくしているから、それも受けなくてもいい授業だし。実際、魔法に置いて私は天才だと自負している。

ただ、同学年の友達が欲しかったのよね。私は。だから、学園にもおとなしく通っていたっていうか。

ギルドには結構おっさんが多いのよ。良いおっさんだけどね。だから、若い子たちと触れ合えるのは今だけと思っていたんだけど。



「辞めます!自主退学!」


「あぁ、うん。まぁ、任せるよ。」


今現在、出てきているのはウェリだけ。他の子達は常には召喚していない。精霊たちは出来た際に魔力を必要とする。だけど、自分の属性の子たちは渡す魔力は少ないし、黒は影ができる場所であれば魔力を必要としないばかりか、他の精霊たちに魔力を渡すこともできるなんともハイブリット・スペックなの。

いや〜本当にこの子たちがいてくれてよかった。

なんで、私がこの子に転生したのかはわからないけど、ある意味私の意に沿っている感じがチートっぽいよね!!


とりあえず学園一回は行って、辞めよう。魔法の教科書とか置きっぱなしだから持って帰ってきたい。

始まるまではギルドいってこよ。



_/_/_/



早速ギルドに来ましたよ。

ギルドはね、結構私好みだったんだよね。色々ギルドってあると思うけど魔法王国のギルドは魔法っぽくない荒くれ者が集うような見た目なの。

昔のアメリカの西部のカウボーイとか出てきそうな酒場みたいな。わかるかな。分かればいいな〜。


「アイラ!今日は珍しく来たんだな?」


「レイビン久しぶり〜」


レイビンは常駐でいる治癒師。

ここに出入りしている人たちはやっぱり傷とかも作りやすいし、でも薬品とかで治せるものも限られている。

治癒はここじゃない教会とかでも出来るんだけど、まぁ、よくある悪徳業界の世界なのでここの人たちがいっても相手にされずに高いお金をふっかけられるので、ギルドマスターが実費で常駐の治癒師を雇っている。ギルドマスターは昔は高レベル保持者で結構活躍していたみたいなんだけど、一代前のギルドマスターが引退した時に指名されちゃって。それからずっとやってる見たい。一応結婚してお子さんもいるから適任だったのかもね。落ち着いてるし。

どうやって見つけてきたのか教会とのしがらみがない治癒師を常駐できるようにしたからここでの株はうなぎも乗り出し、他のギルドからもこのギルドに移ってくる人が多いね。だから、たいていの人はレイビンに治してもらったことがあるってこと。

私はその中で、治癒を受けたことのない人だからレイビンの記憶に残っていたのかも。

前回よりもちょっと時間を空けていたから、声をかけられたのだ。やっぱり記憶取り戻す前よりも魔法の幅が広がって。遊んでました。in 裏の森

そうなんです、うちの領土の大半は森林。そこからモンスターとかも出てくるわけですよ。それを狩っているのがギルドのハンターっていう職種の人たち。実際わからないんだけど、男性目線と、女性目線合わさった世界が今の世界っぽいんだよね。だからちょいちょい混乱しているんだけど。

そこで、まぁ、みんなを召喚して遊んでました。どんなことできるかな〜って。

家族以外にも見られたら嫌だし、ギルドに申告して誰かが付いてくるのも嫌だったから。この裏の森はゲームでも結構頻繁に出てきた修行するための場所。

ダンジョンとかはないんだけど色んなモンスターが出てくるスポットがあってそこが修行にすごく適している。

いつもはそこは高レベルのハンターって人たちの狩場なんだけど確かゲームだとヤバい奴が現れて高レベルのハンターとかをやっちゃうんだよね。

それで確かこの辺りから雲行きが怪しくなるみたいなのが男性の方であったのを遊びながら思い出して。

そいつをやっちゃってからギルドに顔を出そうと思ったのでした。

高レベルの方をやるのは結構この辺がモンスターに乗っ取られた後くらいに王子と側近がやってきて倒すはずなんだけど、その頃にはうちの領土はハチャメチャになってて悪役令嬢と一緒に断罪された後両親は死んでるしで最低な流れだったりする。



出てきたモンスターはここまで言ったらわかるよね。ヴァンパイア。

それも私が黒の魔法で召喚したことになってて。思い出しても腹が立つ。私のせいじゃなくてお前らが見逃してたんだろっつの。で、そのヴァンパイアをヤッたからギルドに来たのよ。

でも、ヴァンパイアを単体で仕留めるってことは高レベルのハンターじゃないと難しくて。しかも私ハンターじゃなくて、魔法使いなんだよね。

基本的に魔法使いは後衛でいることが多く、単体で狩りをしないと言われている。前衛に守られながら呪文を唱えるからだと思うけど、私の場合精霊たちがある意味前衛で特に、ウェリはその辺にいる聖剣士とかよりははるかに強いし他の子達も然り。その上前世を思い出した私には呪文をいうのが恥ずかしすぎて、省くことに成功したので時間かからず。そんなこんなで倒せちゃうから報告はできないし。

な訳で、今日は顔見せと帝国の情報をゲットしに来たというわけで。


実際あと少しで夏休みが終わるのでね。


「今日はね、学園に戻る前に情報収集に来たんだけどなんかいい情報ある?」


ちなみにレイビンはギルドマスターの元仲間らしい。ギルマスが引退した時にメンバーも解散した見たい。奥さんはちなみにメンバーの中にいた人で、魔法使いだった見たい。私と一緒だね。

女の人で剣士の人ももちろんいるけど大概魔法使いが多いかも。後衛に回る人が絶対的に多いね。

レイビンはエルフだったんだけど、それを隠して人間の世界に来ている。実際エルフってあまり自分たちの領域から出ないってよくいうじゃん?その通りみたいで、でもレイビンはそこから出たくて弓士にはなってるけど、治癒が一番得意だったから解散した後どうしようかな〜って思ってたところだった見たい。ラッキーだったよって言ってた。

で、ごく一部だけどエルフの中には妖精とか、精霊とかを視ることができる人がいてその中にレイビンがいるんですよ。ええ、ここまで言えば分かりますね?ギルドに来て一発で、バレました。


「そんなに精霊出してると狙われるよ?」


って忠告を受けたもんですよ。エルフは精霊とか妖精とかに好かれやすいんだけど、人間でも好かれやすい人がいて召喚しなくても周りにいる人はいるそうな。で、私の場合は全員召喚したんだけど、その区別はつかないからエルフと勘違いされちゃうよ?か、好かれやすい人はたいていおっとりさんかな。っていうのがあって忠告してくれた見たい。

でも、私は自分で召喚したから好かれているとかではないし、結構生意気だった時だから刃向かったわけですよ。コテンパンにやられたけど。ギルマスと仲間だったのはまぁ、実力もなければ無理だったということですね。で、そこで一応私が人間であり、召喚しただけだとわかって謝られたんだけどね。

エルフはまず顔がいい。そして顔がいい。顔がいいんですよ!大事なことなので3回言いましたけども!私は平凡なんですよ!顔以外も平凡なので、なんとも言えなかったんだけど、まぁ友達になりました。ええ、ええ。

今は互角だと思うよ!強くなってるもん私!


「そういうアイラもヴァンパイアくさいよ。倒してきたなら血なまぐさいの清浄したほうがいいよ。」


げっ・・・わかる人にはわかるようで、清浄の魔法を自分にかけました。

やっぱりそういう細かいところはゲームだけだったら分からなかったからある意味こう言う人達に助けられているんですけどね。


「ちょっと魔力が余計に集まりそうで、スタンビード起きそうなところにいたからさよならしてもらった」


「うん、その単体でそんなことできないから簡単に口にするのやめようね」


レイビンだから言ってるんだけどね。普通は言いません。

あと、微妙に遮音の魔法を軽〜く使ってるからここの声は聞こえません。


「まぁ、いいや。情報という情報はないけど今度はどこに行くの?王国出るの?」

「レイビンなんでわかったの?!すごい!!」

「今この王国は安定している。学園で何が起きているか知らないけど、それだったら夏休みが終わった後アイラが自分で、調べに行けばいいし。なのに情報を欲しがるってことは他国の情報のことでしょ。その情報を今欲しがるってことは、夏休みのうちに何か準備しておきたいってことがあるんでしょ。これくらい誰だって思いつくと思うけど。」


こわっ!!高レベルこわっ!!誰も思いつかないよそこまで・・・

呆れ顔になっちゃったよ・・・

レイビンはちなみにエルフなのでものすっごく美人さんです。そういうと怒るんだけど。実際スチルでは出てきていないキャラクターなんだよね。この領土がハチャメチャになったときにいたのかどうか知らないし。

実際ギルドマスターがいてあの状態になっているからやられちゃったのかな〜って思うけど。でも私というイレギュラーもあるからわからんね。


「帝国に行こうと思って。ちょっとイケメンに会いに行ってくる」


まぁ、ずっと向こうにいるっていう感覚ではないんだよね。

どうなるかわからんし、とりあえず行ってみてきたいっていうのが本音。NO PLAN!Yes!


「・・・相変わらず。まぁ、ウェリとかいるんだったらなんとかなるか。とりあえず気をつけてね」


「は〜い」


情報ないか〜。じゃぁ、帰ろうかな。



「あ、ヴァンパイアの魔石は売れるから人がいない時にギルマスにウェリとかに届けさせてよ。使い道があるから」



・・・ちゃっかり持って帰ろうとしたのに・・・。


いうの忘れてたけど、モンスターからは倒したら魔石が取れる。

実際、高位のモンスターは薬品にも使われるすごく貴重な魔石となっているため市場にはあまり出ない。ギルドで売るか闇市で売るのが基本。持っているってだけで結構狙われたりするんです。ヴァンパイアはそこまで高位じゃないけど大量発生するゴブリンとかに比べたらはるかに高いからある意味財産かなと思ってとっておこうと思ったのにな・・・

バレたら渡さなきゃだし・・・はぁ。


「せめて高く売るわ・・・」

「いや、規定があるからね。とりあえずまたおいでね」


とりあえずもう、学園が始まるまではおとなしくしてよ。


はぁ。




お読みいただきありがとうございました。

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