漆黒の中で
暗闇の中目が覚めた、そこは何も無くただ真っ暗だった。
何故そこに居るかも分からずただ、呆然と暗闇を見つめてた。
どの位見つめてたか分からなかったが、ふいに目の前に女性が現れた。
嫌、女性かどうかも分からない。
暗闇に目だけが光っているだけだからだ。
無言を貫いてるとその物体がふいに、話し掛けてくる。
〈依頼を頼めますか?〉
ノイズ混じりの声で語り掛けられた。
「拒否権は無いんだろうし受けるしかないね」
諦め半分、興味半分で耳を傾ける。
〈良い判断だと思います〉
一拍置いてから依頼の内容を教えられた。
〈簡単です、魔族を助けて下さい。
魔王亡き今全滅寸前この世界は、人間と魔族の共存してる筈の世界です。
それが、出来なくなったなので貴方を呼び魔族を繁栄させ共存させて欲しいのです。〉
そう苦しそうに、悲しそうに、辛そうに懇願された。
「……報酬によるね」
それだけを言い口を結んだ。
〈貴方が望んだ物で如何でしょうか?〉
「望んだ物?」
違和感を感じ聞き返す。
〈此処での会話は、消去させてもらいます〉
自分の存在が薄くなってくのを焦りながら懸命に聞き返す。
〈それを知るなら世界を私の望んだ通りに変えなさい。
そうすれば分かります。〉
「巫山戯るな 今すぐ教えろ」
声を荒らげながら懸命に叫び続けた。
〈調べなさい、望みなさい、叫び続けなさい、貴方を望む者に出会えるまで…〉
そう言われた途端意識が沈んでく。
抗うのに抗えない。
〈ごめんね…〉
そう聞こえた途端完璧に意識が無くなる。
初投稿&初作品
誤字脱字と意見要望待ってます。