表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
休み時間の神事  作者: 山原喜寛
エピローグ
8/8

一年後

高校三年生の春。しゅうとこたには、同じ大学への進学を決めていた。

桜舞い散る校庭で、しんじが二人に声をかけた。

「お前ら、相変わらずラブラブだな」

「うるさいよ」こたにが笑いながら答えた。

しんじが急に真面目な顔になった。「でもさ、本当に良かった。あの時は一体どうなるかと思ったけど」

しゅうが不思議そうに聞いた。「あの時って?」

「ん?」しんじが慌てたように手を振った。「あ、いや、なんでもない。二年前に落ち込んでた時のことだよ」

でも、しんじの目には、もっと深い何かを知っているような光があった。

窓際の席では、名前を知らない女の子が静かに微笑んでいる。彼女だけが、全ての真実を知っていた。

時間は、時として残酷だ。でも、真実の愛があれば、どんな時の歯車も、最後には正しい方向に回り始める。

そして、今日もまた新しい一日が始まる。今度は迷うことなく、二人で同じ未来へ向かって。

桜の花びらが舞い踊る中、三人の笑い声が響いていた。

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ